【写真】直結のスクランブルでなく、一旦下になってからの仕掛けで上を取り返した中川。上の選手にこの攻撃が通じるか。パンチもあるので楽しみだ (C)MMAPLANET
20日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されたTribe Tokyo Fight Challenge 09。上位3試合は修斗公式戦、他5試合はTTFCルールで東西対抗戦が組まれていた。ここでは第2試合、中川皓貴狩野優の一戦の模様をお送りしたい。
TRIBE TOKYO MMA所属、ネオブラ優勝の狩野に対し、神戸のreliable所属でGladiatorやDEEP大阪大会でキャリアを積んでいる中川──まさにTTFCらしい顔合わせの行方は。
<フェザー級(※70.3キロ)/5分2R+Ex>
中川皓貴(日本)
Def.2-0:20-18.20-18.19-19
狩野優(日本)
サウスポーの狩野に対し、牽制の蹴りを見せる中川。さらに右オーバーハンドから右ハイキックを繰り出す。
両者踏み込み、狩野の右に対し中川はワンツーの左を当てる。狩野はさらに前に出るが、右フックを被弾。一旦間合を取り直して、左ジャブを当てた中川がまず勢いで上回ったか。しかし、左フックに右を合わされ姿勢を乱した中川はガードを強いられる。
中川のスイープ狙いからスクランブルの攻防となり、ギロチンを仕掛けられた狩野が背中をマットにつけて回避し、そのままシングルへ。切った中川は背中に乗って横三角も狩野はブリッジから体を起こして抜こうとする。
足を押し上げて横三角の態勢に入った中川は、狩野がブリッジで暴れるとトップ選択する。狩野が体を反転させ、トップを取りクラッチをルーズにさせるとついに中川が三角の組みを解く。
ここで中川は下から狩野の両足を四の字で束ね、右腕を差して時時計回り反転してリバーサル、上を取り返す。狩野はバックを譲りながらケージ際に立ち上がり、胸を合わせたところで初回が終わった。
2R、右オーバーハンドを入れた中川は自らの右ミドルで姿勢を乱す。このタイミングで蹴り足を取ってトップを奪取した狩野だが、中川がまたもガードから両足を束ねてスイープを狙うと頭を押して突き放そうとするが、この動きでバックを取られる。
前転して狩野の最中を張りつき、ワキを潜ってトップを取った中川はネルソンからのダースをパスで防ぎ、狩野がクローズドガードを取る。足を戻されるとスタンドに戻った中川は、狩野の立ち上がり際にパンチで詰めていく。
直ぐに組み合いになり、狩野のボディロックをウィザーで耐える中川だがやがて後方にていうダウンを取られる。ケージ際を背にした中川がダブルアンダーフック&バタフライガードからスクランブルに持ち込み切れず、もう一度に下になる。
右を差して必死に懸命のスクランブルでついに中川が立ち上がったところでタイムアップに。打撃、組みともに上回った中川が、TTF5試合では唯一の関西勢の勝利を挙げた。
The post 【TTFC09】神戸reliableの中川が、TRIBEの狩野とのスクランブル戦を制し関西勢に1勝をもたらす first appeared on MMAPLANET.