【写真】長田は完勝も、少し手堅く行き過ぎたか(C)MMAPLANET
20日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されたTribe Tokyo Fight Challenge 09。上位3試合は修斗公式戦、他5試合はTTFCルールで東西対抗戦が組まれていた。ここではコ・メインの長田拓也飯田建夫の一戦の模様をお送りしたい。
<ウェルター級/5分3R>
長田拓也(日本)
Def.3-0:30-25.30-27.30-27
飯田建夫(日本)
試合の初弾といえる長田の右カーフで、飯田が姿勢を乱す。組みつくような姿勢の右オーバーハンドを見えた長田は左フックを振るって離れる。飯田の左ローを払い、姿勢の乱れたところで組みついた長田はボディロックテイクダウンに成功する。
そのままサイドで抑える長田に対し、飯田は頭を抱えると時間をかけて立ち上がる。ただし、背中を取られている状態ですぐに倒され、またヘッドロック状態に。
頭を抜いた長田はハーフで抑え、飯田が足を戻すと立ち上がってローを蹴る。すぐにシングルに出た飯田だが、潰されてバックを許す。亀の飯田を殴り、両足をフックするとパームトゥパーム・チョークを仕掛ける。
耐える飯田に対し、腕が張るのを避けたか長田はシードベルトに移行し、サイドを選択して抑える。ここも背中を譲った飯田は頭部にパンチを受け、腰にヒザ蹴りを打たれると足を絡めることがないまま上を向きなおしサイドで抑えられる。
長田のニーインベリーのタイミングで左腕を差して、シングルに出た飯田はがぶられてサイドバックを許し、サイド→サイドバックを繰り返し我慢続きの初回が終わった。
2R、右カーフを続ける長田は飯田の左ジャブに右クロスを合わせ、続くカーフで飯田の体を大きく崩れる。左足を完全に効かされた飯田は左足のヒザの横が真っ赤になっている。それでも懸命に右オーバーハンドに右を合わせた飯田だが、カーフに反撃を遮断される。
長田は右でヒザの後ろを蹴り、棒立ちの飯田に組みついてケージに押し込む。踏ん張りがきかないのか、すぐに下になった飯田は立ち上がったところで左を被弾する。
間合いを取り直した長田は前蹴りからカーフを蹴り、オーバーハンド&ニータップを切る。続いて右が交錯するタイミングでバックに回った長田がテイクダウンへ。一度はヒザを上げた飯田は、前転してガードを取り、立ったままの長田がローから飛び込んでパウンドへ。
飯田はスペースができたところでシングルを仕掛けたが、すぐにガードを取ってしまう。ハーフでエルボー、クローズドに戻しても左右のパンチを被弾した飯田は反撃の糸口すらつかめないまま、ラウンド終盤は横を向いてエルボーを落とされた。
最終回、またも右が交錯したタイミングで、バックに回ろうとした長田に対し、胸を合わせた飯田だったが、左フックに続く右カーフでついにダウンを喫してしまう。崩れた飯田にパウンドを打ちつける長田は、ここでクローズドガードの中に収まる。
セコンドや会場内にいたBLOWSの選手から、「立って打撃で戦え」という声が挙がるが、長田も抑えて殴ることに執着する。飯田はハーフガードから潜ってシングル狙いも、長田が頭を押して立ち上がると、引き込むように背中をマットにつけてしまう。
ほぼほぼ勝負の大勢が決まり、下の飯田を長田が殴りパス。足を戻し、腕を差しに行って飯田はスクランブルには持ち込めず、潰されてパウンドを被弾。長田はそのままトップで試合を終え、ジャッジ1人が30-25をつける大勝──も、試合展開には課題が残ったといえるだろう。
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