【写真】この日々の積み重ねが、明日見られる(C)MMAPLANET
22日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE116「Unbreakable」でジェイムス・ナカシマと対戦する青木真也インタビュー後編。
ジェイムス・ナカシマとの対戦が合意していた青木の1月1日の練習をABEMA TVのTHE WONDERが追った。
自身の価値を守り、UFCという道こそ選択しなかった青木だが、J-MMAの住民としてStrikeforceやBellatorで北米を体感し、そのトップレベルと相対してきた。
青木がONEと契約しアジアを主戦場してから、日本と北米の間にある太平洋は広くなる一方だ。そのなかでLFA王者であったナカシマは北米MMAが体感できる実力者だ。
ナカシマの欠点の少ないレスリング主体のグラップリングに対し、青木はどのような想いでいたのか。
<青木真也インタビューPart.01はコチラから>
『コントロールして、ギロチンを引っかける。そういう意味での真っ向勝負になる。面白いと思います』
──この間、それだけ好きなMMAに関して他の試合をチェックするという部分で、ONEに関しては感心が薄れていたようにも感じました。
「そうっスね。いや、視たいと思わなかった。ACAとかグラップリング、UFCは結構チェックしていました。ONEの試合は気になったモノをいくつか視たぐらい、正直をいえば。だって別に……格闘技の研究とかって言うことで見ると、UFCとACAとグラップリング、いくつかのトップレベルを見ていればコトが足りるじゃないですか。コト足りるんですよ。
Super Seriesとか視なくて、コト足りんです。だから、その世界観のなかでどう創ろうとか思わなくなると、視なくなっちゃったかな(笑)」
──いまACAとUFCという言葉が出ました。そこを見ているとコト足りると。そういう意味で、ジェイムス・ナカシマ戦は楽しみです。
「面白いですよね。そういう意味でもやりたいっていうのがありました。北米の世界観とやるのは、久しぶりです。キャリアの終盤といわれる時期に、こういう試合があるというのは有難いことですし、やりがいがありますよね」
──以前と違い日本にいては、なかなか北米文脈の選手と戦えなくなりましたし、ONEもONEの世界が成熟してきたので、こういう相手はいなかったです。
「日本にいては北米的世界観とはもう交われない。UFCみたいなモノに交われなくても、良くも悪くも内需で回るようになりましたね。ぶっちゃけ内需で回るようになると、北米的世界観をもう見なくて良いよいうのも当然、答として存在していて。
K-1のようにまさに内需、鎖国して創っていくコンテンツであった方が豊かだったり、幸せな人がいるっていう意味では正しい。
でもファイトする上で僕はずっと何だかんだといって見てきたし、技術的にも置いて行かれていない。まぁ、組み技ですけど。やっぱり僕は繋がっているというか、共通している世界観──グローバルなモノを見ていきたいし、やっているつもりです。北米から背を向けた人のように見られていますけど、やっていますからね」
──青木選手がよく話すように、ONEの面白さは確実に存在している。そのONEにUFCから戦場を移してきたビッグネームではなくて、LFAからONEで戦うようになったナカシマのリアルな北米MMA観が楽しみであり、怖いです。
「頑張るしかない。やるしかないです。北米の世界観って簡単にいうとUFCに入るか、入らないか。ナカシマはUFCで戦う実力を持っている。その選手に勝てるか、勝てないか。昔はランカークラスの選手とやって、『どうだ!』と言える時代もあったけど、まぁまぁ年もとって皆が上がってきた。そのなかで、今ココとやったらどうなるんだっていうのは持っているから、それは興味深い試合です」
──技術的に見れば、ジェイムス・ナカシマの北米的な技術はONEの選手とどういう部分が違いますか。
「信頼がありますよね。LFAのチャンピオンで、勝っているわけだから。ポイントメイクが上手い。コントロールして、ギロチンを引っかける。そういう意味での真っ向勝負になる。面白いと思います」
──グラップリングの真っ向勝負って、なかなかなかったですね。
「なり得なかったですよね、試合では。グラップリングでファイトしてきたヤツいないもん。
55戦やってきて、相手から組んできたのはStrikeforceでやったライル・ビアホームだけです。アイツが組んできたのを受けて、返して取ったんですけど。アイツ以外、誰一人組んでこなかったです。
でもアイツってキマっているヤツで。捕まっていたヤツですからね。だから2パーセント以下の確率なんです。シャオリンですら、スタンド勝負になったし」
──北米流を消化しているといえばクリスチャン・リーがいました。
「はいはいはい。クリスチャンは派手で見栄えが良い。でもナカシマは平均点が高くて、取りこぼしがない。だから面白みがないかもしれないけど、遣り甲斐がある。クリスチャンは試合が跳ねる──加点してくるから。
でもナカシマと僕は失点の少ない試合。1-0、2-1という試合になると思います」
──そのなかで気を付けないといけない攻撃は?
「ないです。それは誰とやってもなくて。自分自身が良いコンディションで戦って、ちゃんとできれば大丈夫だと思います。勝負ってみずもの、勝つときも負ける時もある。とにかく100パーセントの過程を創って、納得して悔いのないモノを残したいです。
勝敗はその次の段階の話ですよね。日々の良い取り組み、そしてメンタル、良い体、技術。話はまずそれからです。やることやって、『これ以上ない。あとは運に任せる』っていうところまで持って行けるように頑張りたいですよね」
──マルセロチンとか怖くないですか。
「ガッツだと思います。そこは……気持ち。気圧す。どこの局面でもゲームじゃないから、最後はそこだと思います。ファイトです。最後はファイト。最後はファイトだよ、武道じゃない(笑)」
──アハハハハ。
■ONE Unbreakable視聴方法(予定)
1月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App
■ONE Unbreakable対戦カード
<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
[挑戦者] カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ジェイムス・ナカシマ(米国)
<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチチッチ(セルビア)
パトリック・シミッド(スイス)
<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ザキムラッド・アブデュラエフ (ロシア)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
モン・ボー(中国)
サマラ・サントス(ブラジル)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
川原波輝(日本)
■ONE Unbreakable II視聴方法(予定)
1月29日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App
■ONE Unbreakable II対戦カード
<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アブドゥルバシール・ヴァガボフ(ロシア)
<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
ウマウ・ケニ(セネガル)
■ONE Unbreakable III視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App
■ONE Unbreakable III対戦カード
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)
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