【ONE Fists of Furry 02 】高橋遼伍と対戦、タン・カイ「動き、技術、スピード、全てにおいて上回っている」

ブログ

【写真】打撃のキレ、位置取りは目を見張るものがあるタン・カイ(C)ONE

5日(金・現地時間)に中継される東京都渋谷区TSUTAYA O-EASTで開催されるONE117 02 「Fists of Furry02」。

今回の放送枠で高橋遼伍とタン・カイという日中フェザー級戦対決が組まれた。フェザー級のトップ5入りを目指し、活動再開後のONEで高橋はユン・チャンミンを。タン・カイはケアヌ・スッパを下した。

切れのある打撃、位置取りが最大の特徴のタン・カイだが、今回のZoomインタビューで日本人選手以上に新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けたMMAファイター人生を強いられていたことが分かった。


──金曜日に高橋遼伍選手と戦います(※取材は2月24日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「肉体的には計量前日ということもあって、少しフラストレーションが溜まっているけど、でも精神的には凄く充実しているよ。動き、技術、スピード、全ての面において高橋よりも上回っている自信があるからね。

世界的にみて対戦相手の方が格上だという風に捉えられているかもしれないけど、僕としては彼に勝つ自信しかないよ。彼はパンチも強いし、タフな相手であることは間違いない。でも僕の技術力は、高橋を倒すのに十分だという自負はある。それを試合でだすだけさ」

──その自信の源はどこにあるのでしょうか。

「最近、ジムを移籍して最高の環境で練習ができるようになったんだ。シンジャン・ファイトクラブは中国で最高のファイター、ワールドクラスのファイターを輩出している。直ぐに世界でもベストジムの1つとして認識されるようになるはずだ。そんなチームで最高の練習ができていることが僕の自信になっている」

──シンジャン・ファイトクラブはチンタオにあるジムですが、タン・カイ選手はシャンハイ・ドラゴンというジムに在籍していたと記憶しています。

「本当に辛い話なんだけど、シャンハイ・ドラゴンは新型コロナウィルス感染拡大の影響で閉鎖されてしまったんだ。もう活動を辞めてしまい、僕の契約も切れた。だからシャンハイ・ドラゴンが閉められた後は友人のジムを訪ね歩いて練習するしかなくて。

僕は他のクラブのメンバーではなかったし、日替わりで練習場所を変え、公園や通りでシャドーボクシングをすることも珍しくなかったよ。

でも家賃の支払いもあるし、食い扶持は友人のジムで指導させてもらって手にしていた。心身ともに厳しかった。そして、この状態が長く続くのはマズい、ハイレベルなプロの練習を行えるジムに在籍すべきだと考えるようになって。

正直、上海を離れること、友人や練習仲間に別れを告げることは辛かった。シャンハイ・ドラゴンのアレックス・ニュウとも素晴らしい関係を築いていたし、僕がここまで成長できたのはシャンハイ・ドラゴンとアレックスのおかげだ。

コロナウィルスは世界中の人々の暮らしを変えたよ……。でもプロMMAファイターとして活動するには、新しい練習環境を見つけるしかない。そのなかで以前から声を掛けてくれていたシンジャン・ファイトクラブが最初の選択肢だったんだよ。

実際、シャンハイ・ドラゴンに在籍する以前にも誘われたことがあったんだ。個人的に関係は続いていたし、所属しているシェ・ウェイたちとは、スパーリングをする仲だった。そんなこともあって去年の12月にチンタオに移り住んだんだ。

ジムには直ぐに打ち解けることができた。僕はまったくストレンジャーのような気分を味わうことなく、チームの一員になれば凄くハッピーだよ。もう家族のようだ」

──つまりケアヌ・スッパと対戦した時は、まだシンジャン・ファイトクラブに移る前だったのですね。

「正直にいえば、あの試合の時の僕のコンディションは最悪だった。プロとしてのトレーニングを十分に行うことはできていなかったからね。今回は全く違う。キャリア最高、120パーセントの仕上がりだよ」

──そんなスッパ戦で、素晴らしい打撃を繰り出していました。

「僕はストライカーだからね。一番の武器は移動と、スピード、そしてボクシンクなんだ。ところで日本の記者の人から取材を受けたのは始めてで嬉しいよ。日本のファンの人たちに、良い試合を見せたいと思う。

高橋は日本人選手だし、日本のファンの皆は彼の応援をするのは当然だけど、彼を倒すためにベストを尽くすよ。それが日本の人達にも、良い試合を見せることになると信じているから。

僕の夢はチャンピオンベルトを巻くこと。その他大勢という選手にはなりたくないんだ。決して高橋のことを軽視しているわけじゃないけど、この試合は僕がタイトル挑戦権を手にする試金石になるはずだ。

高橋との試合が楽なファイトにならないことは分かっている。だからこそ、それだけの準備をしてきた。タイトル挑戦に近づくために、KO勝ちするよ」

■視聴方法(予定)
3月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE117 02 「Fists of Furry02」対戦カード

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
カン・ジウォン(韓国)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アナトリー・マリューヒン(ロシア)
アレッシャンドリ・マシャド(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
タン・カイ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>※
中原由貴(日本)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>※
ロシャン・マイナン(インド)
アジス・カリム(インドネシア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
エミリオ・ウルティア(米国)

※昨年12月18日に行われた試合。それ以外の試合は2月26日に実施され、録画中継される。

The post 【ONE Fists of Furry 02 】高橋遼伍と対戦、タン・カイ「動き、技術、スピード、全てにおいて上回っている」 first appeared on MMAPLANET.

タイトルとURLをコピーしました