UFC261:第2試合・アオリ・チロン vs. ジェフリー・モリーナ

フライ級。

中国・内モンゴル自治区のチロンはUFCデビュー戦。ここまで18勝6敗の27歳。キャリアのほとんどがWLFの試合で、やはり勝った相手は微妙な戦績ばかり。現フライ級ランカーのカイ・カラフランスには4年前に判定負け、RIZIN修斗に参戦したカナ・ハヤットには1RKO勝ちしている。バックボーンは散打。

モリーナは昨年8月のコンテンダーシリーズで勝利しUFCと契約。コンテンダーシリーズでの試合では終始打撃で打ち合い、手数は五分だったが強打を打ち込んで判定勝ち。MMA8勝2敗の23歳。こちらもローカル時代の戦績には目ぼしい相手はいない。

パンチで飛び込んだチロン。モリーナは距離を取り後退。チロンじわじわ詰めていく。ケージ際まで下がるモリーナ。ワンツーを入れたチロン。蹴りを入れたモリーナ。パンチで出てタックルに入ったチロン。組んでケージに押し込む。久々のブーイングが飛ぶ。それに触発されたのか、チロン放してパンチ連打。再びタックルへ。テイクダウンしたチロン。背中を向けて立ったモリーナ。正対。チロンの首相撲からの膝がヒット。モリーナダブルアンダーフック。逆にテイクダウンを狙う。ケージでこらえるチロン。ブレイク。チロンまた出ていく。下がりながら打ち返すモリーナ。ホーン。

1Rチロン。

2R。またチロンが出ていく。タックルからバックに回りスタンドでチョークを仕掛けたが正対して外したモリーナ。また出ていくチロン。下がりながらパンチを出すモリーナ。チロンの右がヒット。下がり気味のモリーナだが、右がヒットしチロンフラッシュ気味にダウン!すぐ立つと、スイッチが入ったのかプレッシャーを強めて出るチロン。パンチ・飛び膝。しかしモリーナのパンチももらっている。右を打ち込んだチロン。残り20秒でタックルに入ったモリーナだが切られた。チロンラッシュしたが、打ち終わりにモリーナの右がビッグヒット!チロンダウン!しかし追い打ちにいったところでホーン。

2Rモリーナ。

3R。チロン、ダメージを感じさせずに出ていく。パンチからタックル。テイクダウンしたがモリーナすぐ立った。しかしチロンアグレッシブに出る。ケージに詰めてラッシュ。パンチを貰っているチロンだが下がらない。ケージを背負わせて攻める。モリーナは冷静に距離を取りつつパンチを入れていく。チロン前に出るが手数が減った。モリーナが冷静に打撃を入れていく。かなりヒット数に差が出てきた。ついに下がるチロン。モリーナ肘。ワンツー。モリーナのパンチをほぼ全部もらっているチロン。パンチを返してはいるがモリーナが構わず出て連打を入れる。残りわずかで打ち合いに応じてしまったモリーナだがチロンのパンチを貰いぐらつく。チロン連打。タイムアップ。

最後にちょっとパンチをヒットさせたチロンだが、3Rはモリーナ。

29-28×2、29-27の3-0でモリーナがUFCデビュー戦勝利。

激しい打ち合いで会場は盛り上がっていたが、チロンは攻める割にはディフェンスが甘い。盛り上げ役にはなっても勝ち上がるのは難しいか。

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