<ウェルター級/5分3R>
サディボウ・シ(スウェーデン)
NC. 2R1分56秒
ニコライ・アレクサヒン(ロシア)
スイッチするシがジャブを伸ばし、ローを蹴る。ボディストレートを放ったアレクサヒンはローが急所に入っても試合を続け、思い切り右ハイを蹴っていく。リーチの差を生かし、アレクサヒンのステップインにジャブを合わせるシだが、アレクサヒンの踏み込みがそれを上回り右オーバーハンドや左ジャブを当てていく。シもジャブ、前蹴りで突き放そうとするがアレクサヒンが右フックをヒット。アレクサヒンはローをチェックするシに対し、ヒザの上をすり抜けるミドルを蹴っていく。シは前蹴りを掴まれて、急ぎ引き抜いた直後に後ろ回し蹴りを腹に被弾する。
スピードでアレクサヒンが上回る展開のなか、シは左ローから右ハイを繰り出す。拳の圧はアレクサヒンが明らかに上でボディ→顔面というコンビを見せ、残り10秒でスピニングバックキックを入れ、そこからテイクダウン狙いという流れで初回を戦い終えた。
2R、シはオーソで左ジャブを繰り出し、ローやミドルと蹴りを多用する。さらにカウンターで前蹴りを入れ、アレクサヒンの動きが落ち着く。アレクサヒンも右ミドルを蹴り返し、右オーバーハンドとすぐにペースを戻し、ハイでバランスを崩すが即立ち上がる。シはジャブを当て、アレクサヒンのステップインに対し手を開いてブロック──この際に指が左目に刺さったアレクサヒンが倒れこみ、試合が中断される。
このままアレクサヒンは試合続行不可能となり、ノーコンテストに。両者、1Pの獲得に留まり4名だけがプレーオフに残れるという状況でアレクサヒンにとっては気の毒この上ない結果となった。
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