ライト級。
ブラジルのパトリックは37歳。UFCデビューは8年前で、ほぼ年1ペースの試合で5勝3敗。両親がアル中で貧しい幼少期を過ごしていたが、無料でトレーニングできるカポエイラのジムから格闘技を始める。その後、憧れのホナウド・ジャカレイにサポートされ、リオデジャネイロのX-ジム所属となり、プロMMAデビューから無敗でUFCとの契約を果たした。試合ではテイクダウンから固めるスタイルで、判定勝ちが多い。しかし前回のボビー・グリーン戦ではテイクダウンをすべて切られ、逆にテイクダウンを奪われ完敗。
ジョーンズはCage Warriorsのライト&ウェルター級王者で、無敗のまま1月のアブダビ大会でUFCデビュー。UFC1勝1敗のマイク・デイヴィスと対戦し、一進一退の攻防から判定負け。柔術・柔道・キックがバックボーン。0勝1敗だがオッズではフェイバリット。
プレスしていくジョーンズ。パトリック飛び込んでタックルに入るが距離があり切られる。ジョーンズ前蹴り。パトリックケージまで下がった。ニータップを仕掛けるがジョーンズ受け止めてケージに押し込む。離れ際に肘を入れた。飛び込んでくるパトリックに右を打ち込んだジョーンズ。プレスしてケージまで下がらせるジョーンズ。パトリックはバックブローからパンチを打ち込みヒット。しかし下がらないジョーンズ。またケージ際まで下がるパトリック。前に出たところでジョーンズの左をもらう。またニータップ。見切られている。またバックブローを放ったがスリップして下に。ジョーンズのパウンドがインサイドから顔面に届いている。連打をもらい背中を向けて立ったパトリックだが、ジョーンズボディロックからまたテイクダウン。また上からパウンド。肘。強烈なパウンド連打。もろにヒットしレフェリー止めかけるが、その瞬間に立ったパトリック。なおもパンチを打ち込むジョーンズ。残りわずかだが連打が入れば止められる状態でなんとか打ち返しホーンに救われたパトリック。
1Rジョーンズ。パトリック、なんとか生き延びたが絶体絶命。
2R。パトリックニータップで組み付いて四つでクラッチするが、パトリックが逆に大内刈りテイクダウン。倒すとまたインサイドからパウンドを入れていくジョーンズ。強いパウンド・肘。パトリック下からホールディングして凌ごうとする。下から足で距離を取り立つ。バックを取られたがスイッチして離れた。パトリックまたバックブローからタックルを仕掛けるがかわされる。ジョーンズのアイポークがありタイムストップ。パトリック続行不能で試合終了。
圧倒していたジョーンズだが不可抗力のアイポークでパトリックが続行不能に。裁定はノーコンテスト。
自らの不手際とはいえ、ほぼ手中にした勝利を逃したジョーンズ。しかし打撃は強かった。
逆にまったく良いところがなかったパトリック。この試合内容での3連敗だと年齢的にもリリースの可能性が高かったが生き残った。