UFC on ESPN+74:メインイベント・ジャレッド・キャノニア vs. ショーン・ストリックランド

ミドル級5分5R。キャノニア3位、ストリックランド7位。

今年7月の時点ではキャノニア2位、ストリックランド4位だったが、両者とも前戦で敗れ、ペレイラが王者となったことでランクダウン。ペレイラとアデサニヤはダイレクトリマッチが濃厚だが、何らかの事情でアデサニヤが挑戦できない場合は、この試合の勝者も有力候補となる。

ヘビー→ライトヘビー→ミドルと落としてきて、ミドル級で勝てるようになってきたキャノニア。とはいえ、2勝3敗だったライトヘビー時代も、3敗の相手はテイシェイラ、ブラホヴィッチ、レイエスと後のタイトルコンテンダー揃いで不運もあった。ヘビー級時代からの重いパンチはミドルまで落としても健在で、ミドル級5勝のうち4試合がKO(アンデウソン・シウバ戦はローでのKOだが)。前戦でついにミドル級タイトルに挑戦したが、当時の王者のアデサニヤ相手に打撃で勝負することが出来ないまま、見せ場すら作れず判定負け。

ヘビーから下げてきたキャノニアに対し、ストリックランドはウェルター級から上げてきた選手。バイク事故で2年の欠場期間を経て階級を上げると、そこから5連勝。しかしタイトル挑戦圏内まで来た前戦では、キャリア6戦の元キック王者アレックス・ペレイラに対し、いつも通りジャブで出るところにパンチを合わせられKO負け。ていの良い引き立て役になってしまった。相手のパンチを貰わずにジャブで削り続けるスタイル。

ジャブを出すストリックランドだが、キャノニアのプレッシャーに下がり気味。キャノニア詰めていく。下がりながらジャブを出しているストリックランド。しかしキャノニアのローをキャッチして倒した。上になるストリックランド。キャノニアバックを取らせて立つ。バックを取り殴るストリックランドだが、キャノニアが正対すると離れる。キャノニアまた出ていく。カーフキック。ワンツー。ジャブを出しながら下がるストリックランド。インロー。詰めるキャノニアだが、こちらもあまり手が出ていない。ホーン。

1Rほぼ差がない。テイクダウンし上になった分、ストリックランド優勢か。

2R。詰めるキャノニア。また蹴りをキャッチしたストリックランド。倒せず。ストリックランド下がりながらジャブ。キャノニアは前に出ながらカーフキック。詰めて右がヒット。ワンツーを放ったストリックランドだがブロックの上。パンチをヒットさせたストリックランドがワンツーで出るが、追い打ちはヒットせず。逆に出てきたキャノニア。ケージを背負ったストリックランドの顔面に右がヒット。ホーン。

若干キャノニアか。

3R。ジャブを出すストリックランドだが、キャノニアが出てくるとじわじわ下がる。しかしジャブがヒット。そこに連打を入れるが、キャノニアは詰めてくる。ジャブを入れたストリックランド。キャノニアも詰めきれない。カーフキック。ワンツー。キャノニアのワンツーがヒット。またワンツー。ストリックランド4連打をブロックの上からヒット。残り1分。手数が増えてきたストリックランドだがまた下がり気味に。詰めていくキャノニアだが、こちらも手が出ない。ホーン。

このラウンドも僅差。

4R。ジャブで出るストリックランド。キャノニアのワンツーの打ち終わりに右。ジャブで出てきたストリックランド。ワンツー。ジャブの連打。キャノニアはインローから右。ストリックランドのヒットが増えてきた。前に詰めるキャノニアを前蹴りで止める。キャノニア出てきた。ケージ際まで下がらせると右を打ち込む。クリンチして入れ替え凌ぐストリックランド。詰めるキャノニア。左右のフック。ホーン。

4Rはストリックランド。

5R。右を当てたキャノニア。ストリックランドはジャブ。キャノニアの打ち終わりにパンチのコンボをヒットさせる。また打ち終わりにストリックランドがパンチをまとめた。右がヒットしぐらついたキャノニア。ジャブのダブルから右を入れるストリックランド。いつものようにジャブで出る攻めが出来てきているストリックランド。キャノニアも右を返した。ストリックランドも打ち返す。ようやく両者の攻めが噛み合ってきた。ストリックランドワンツー。キャノニアのパンチを交わしストリックランドのワンツーがヒット。パンチを振り回していくキャノニア。残り1分。出るストリックランド。キャノニアの右がヒット。残り10秒でギアをあげる両者。タイムアップ。

両者とも余力を残したまま試合終了。

49-46キャノニア、49-46ストリックランド、49-46キャノニア。スプリットでキャノニア勝利。

両者とも明確に取ったラウンドがなく、49-46と46-49で割れた。2022年最後の試合としては締まらない決着。

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