女子バンタム級。ホルム3位、サントス6位。
レジェンドのホルムももう41歳。UFC史に残るロンダをKOした試合からもう8年。ロンダ戦後は4勝6敗と負け越しているが、トップ選手とのみ対戦する中で、いまだにトップランカーを維持している(女子バンタム級の新陳代謝が進んでいないこともあるが)。ラケル・ペニントンとアイリーン・アルダナに2連勝していたところで迎えた前戦は、勝てばタイトル再挑戦のチャンスでもあったが、ケトレン・ヴィエイラ相手にケージに押し込む展開で僅差の内容となり、メディアのジャッジは多くがホルムを支持するもスプリット判定負け。ボクシング&キックの世界王者。
ヤナ・クニツカヤ改めヤナ・サントスはUFC4勝3敗。元UFCファイターのチアゴ・サントスと結婚し、今回からサントス姓での出場となる。こちらはユリア・ストリアレンコとケトレン・ヴィエイラに2連勝した後の前戦でアイリーン・アルダナに敗れている。ただし、ヴィエイラ戦はほとんどのメディアがヴィエイラの勝利を支持し、アルダナ戦はアルダナに体重オーバーがあったという事情もある。産休後の初戦となる。こちらもテコンドー・ムエタイがバックボーンのストライカー。33歳。
いきなり突っ込んで組み付いたサントス。ケージに押し込んで組み付いたが、ホルムがクラッチして入れ替えようとする。さらに入れ替えるサントス。四つで相撲が続く。このところのホルムに多い展開。2分続いてようやく離れた。また組み付いたサントスだが、ホルムが四つで押し込む。離れた。サイドキックを放つホルム。左をヒット。また組み付いてきたサントスだが、ホルムがケージに押し込む。残り1分。ホルム肘を入れて離れた。前蹴りの連打。サイドキック。出てくるサントスにパンチを入れるとそのままニータップでテイクダウン。サイドに出た。肩パンチを入れる。ホーン。
1Rホルム。
2R。パンチ連打を入れるホルム。サントスが出てくるが、ホルム組み止めてケージに押し込もうとする。離れ際に肘。ホルムの前蹴りでサントススリップダウン。すぐ立ったサントス。しかしホルムまた胴タックルからテイクダウン。マウントになりパウンド。ハーフに戻したサントス。ホルムパスを狙いつつ殴る。足を抜いてサイド。がっちり押さえ込まれて動けないサントス。サイドから肘を落とすホルム。クルスフィックスにして殴る。足で固定されていた腕を抜いたサントス。残りわずかでマウント。パウンド。肘。ホーン。
2Rホルム。テイクダウンしてからは一方的。
3R。すぐ組んだサントスだが引き剥がすホルム。また組んでいく。逆にホルムがクラッチしてケージ押し込み。しかし離れた。また組んでいくが脇を差されている。ダブルアンダーフックから外掛けテイクダウンしたホルム。マウント。今度は時間がたっぷりある。肘。はんとかハーフにしたサントスだが、すぐパスされサイドを取られる。背中を向けたサントス。チョークを狙ったホルムだが、サントスまた下になりハーフ。またすぐパス。亀になったサントス。立ち上がるがスタンドバック。正対したが肘を打ち込むホルム。離れた。残り50秒。先に打撃を入れたのはホルム。そこからダブルレッグ。リフトしてテイクダウン。サイドで押さえ込んで殴る。タイムアップ。
30-26、30-27×2の3-0でホルム勝利。
惜しくもフィニッシュには至らなかったが、全局面で圧倒したホルム。技術的にまだ進化している。