ミドル級だったが、チュクウィが3.5ポンドオーバーし、キャッチウェイトに。
マーク・コールマンの弟子・ドブソンは昨年UFCデビューしたものの、ここまで2連敗中。初戦はロバート・ウィテカーのスパーリングパートナー・ジェイコブ・マルクーンにタックルでテイクダウンされると逃げられずに判定負け。2戦目は真逆のストライカー・キックがバックボーンのペトロシアンと対戦。ペトロシアンの蹴りの間合いで試合が続き、ドブソンは出ることもテイクダウンを狙うことも出来ず、いいところなく判定負け。2連敗で後がない。31歳。
カメルーンのチュクウィは11歳の時に一家でアメリカに移住。バックボーンはレスリングで、その後キックを始め、WKAで世界王者となっている。MMAを初めた翌年にはわずか3戦のキャリアでコンテンダーシリーズに出場。2RKO勝ちでUFCとの契約を決めた。しかしキャリア不足を露呈し、UFCではここまで2勝3敗。テイクダウンから塩漬けされて喫したMMA初黒星の試合はいいとして、直近の2戦は打撃で打ち負けてのKO負け。得意分野でも勝てないのでは居場所がなくなる。正念場。一度ライトヘビーに上げていたが、連敗したことで今回またミドルに戻したものの計量失敗してしまった。28歳。
ドブソンがプレッシャーを掛ける。右を打ち込んだがかわされる。チュクウィはロー。ミドル。まミドル。カーフ。ドブソンもカーフを返す。ほぼキックボクシングの展開。カーフで少し体勢が崩れたドブソン。手数を増やしてきたチュクウィ。残り1分。残り15秒でチュクウィのミドルをキャッチしてテイクダウン。ドブソンパウンド連打。ホーン。
僅差だがややチュクウィ。しかし最後の攻めでドブソンの可能性もあるか。
2R。出ていくドブソン。先に手を出している。またもほぼキックの展開。チュクウィカーフ。ドブソンもカーフを返す。ワンツー。ドブソン組んだ。ケージに押し込む。離れる。出てきたドブソンだがチュクウィのパンチを貰う。このラウンドも僅差のまま残り1分。ドブソンワンツー。ドブソンのミドルにワンツーを返したチュクウィ。また終盤にミドルをキャッチしてタックルに入ったドブソン。しかし差された。ホーン。
2Rは僅差。最後にテイクダウンでラウンドを取りに行ったドブソンだが倒せず。
3R。どちらも勝っている確信はないはずだが、逆に言うと負けている確信もない。チュクウィのローを掴んでテイクダウンしたドブソン。すぐに上半身を起こしたチュクウィだが、ドブソン寝かせて押さえ込んだ。ハーフ。チュクウィ動けない。固めて殴るドブソン。しかしラウンドを取りに行く攻めではあるが、2Rまで確実に取っているラウンドがない中でやることではない。チュクウィガードに戻すと下から蹴るが、すぐにまたガードに入って押さえ込むドブソン。残り1分。パウンド。残り10秒で亀になり立つチュクウィのバックについたドブソン。終了間際に放してハイ。タイムアップ。
3Rドブソンだけ確実で、1、2Rがどうなっているか。
29-28でドブソン判定勝ち。
ようやく初勝利のドブソンだが、内容が悪く、今後も崖っぷちであることは変わりない。
体重オーバーの上に思い切りも悪く3連敗のチュクウィは崖から落ちたか?