UFC on ESPN+83:第9試合・エリン・ブランチフィールド vs. タイラ・サントス

女子フライ級。ブランチフィールド3位、サントス4位。

今年2月にAPEX大会のメインとして組まれていたカード。サントスが欠場したため、ブランチフィールドはジェシカ・アンドラージと対戦し、2Rチョークで一本勝ちして一気に上位ランカーに。

24歳のブランチフィールドは、前回ランキング10位でいきなり1位のサントスと組まれるなど、ショーン・オマリー並の飛び級の扱いで、結果サントスは欠場したものの、代役のランキング3位アンドラージに勝利。タイトル挑戦圏内に入ったので、このままタイトル戦が組まれるかと思ったが、王者シェフチェンコがアレクサ・グラッソにまさかの逆転一本負け。ダイレクトリマッチが組まれることになったため、ブランチフィールドもタイトル挑戦の待ち行列に入ることなく、サントスとの仕切り直しの対戦を受けた。柔術黒帯のグラップラーで、UFCデビューから5戦全勝。現在、3試合連続一本勝ち中。

サントスは昨年のシンガポール大会で王者シェフチェンコのタイトルに挑戦。オッズは大幅アンダードッグだったが、組んで四つからテイクダウンを奪う展開で、首投げで投げられても、首を抜いてバックを奪い攻勢。が、ポジションをとってもそこからの攻めが足りず、ポジションを取っているだけのラウンドがジャッジによってはシェフチェンコに取られてスプリット判定負け。当時としては最も王者を苦しめたが、地味な戦いぶりが災いしてか、再チャンスは与えられず。30歳。

オッズはブランチフィールドがフェイバリット。

パンチを入れたサントス。ワンツー。ブランチフィールドが近づこうとしても殴られる。タックル。しかしクラッチできず引き剥がされた。パンチで出るサントス。かなり強打を打ち込んでいる。出ようとしたところでインローを蹴られ膝を着くブランチフィールド。タックル。止められたがそのままケージまで押し込んでパンチを入れたブランチフィールド。パンチからボディロックでクラッチすることに成功。しかし差し返すサントス。肘を入れて引き剥がした。ブランチフィールドまたタックルに行くが、サントス膝を合わせる。組んだブランチフィールド。大内テイクダウンを狙ったが、倒し際に首を抜かれてバックを取られかける。立ち上がり離れたブランチフィールド。残り1分。ブランチフィールドがパンチから四つ組みに押し込んで膝を入れるブランチフィールド。ダブルアンダーフック。しかし差し替えして入れ替えるサントス。ホーン。

1Rサントス。ブランチフィールド、テイクダウンを取れないと厳しい。

2R。ローを蹴るサントス。パンチで出るブランチフィールドだが、サントスのパンチで迎撃される。タックルに入るも切られた。サントスのカーフで体が流れるブランチフィールド。ブランチフィールドパンチでケージまで下がらせてタックル。が、潰された。すぐに起き上がりまたタックル。ダブルレッグ。倒しかけたがこらえたサントス。なおもダブルアンダーフックだが、サントスが差されている腕をオーバーフックして防いでいる。ボディロックから投げを狙うブランチフィールド。しかしサントスこらえた。逆にダブルアンダーフック。反り投げをねらったサントスだが潰してブランチフィールドが上に。下から腕十字を狙うサントスだが、密着して防ぐとハーフに。パス。亀になったサントス。足のフックは防いでいる。残り1分。サントス立ち上がった。ケージ際で正対。だがなおも押し込んでクラッチしているブランチフィールド。ダブルレッグを狙ったがサントスこらえた。ブランチフィールド離れたがすぐにまた組み付く。ホーン。

2Rブランチフィールド。1Rを見る限りは打撃で押され、テイクダウンも奪えない展開でジリ貧かと思われたが、パンチのプレッシャーでケージまで下がらせてからタックルに行くなど工夫して勝負している。

3R。すぐ出るサントス。逆にブランチフィールドがジャブ。下がったサントスにタックル。こらえたサントス。四つ組みで逆にテイクダウンを狙うが、ブランチフィールドもこらえた。カーフを蹴るサントスだが、ブランチフィールドまたタックル。倒しかけたがサントスこらえる。自ら離れたブランチフィールドだが、即タックル。ダブルレッグ。ギリギリこらえたサントス。また離れたブランチフィールド。サントスローを入れるが、パンチに行った瞬間にまたタックル。受け止めたがブランチフィールド押し込んで膝を入れる。下がったブランチフィールド。パンチのヒット&アウェイ。サントスのパンチは空振り。スタミナが切れてきたか。ブランチフィールドまたタックル。受け止めたサントス。ブランチフィールド離れてすぐタックル。倒しかけたがサントスギリギリこらえた。ブランチフィールド押し込んで肘。離れた。残り30秒。消耗しているサントスにブランチフィールドがパンチで出る。サントスが逆にタックル。首を抱えたブランチフィールド。膝。タイムアップ。

三者29-28でブランチフィールド勝利!

1Rは、打撃で押されタックルも切られて苦しい展開だったが、しつこいタックルでサントスのスタミナを削ってサントスの自滅を誘い、3Rには打撃のヒットでも上回って勝利。これで次は来月のグラッソ vs. シェフチェンコの勝者とのタイトルマッチだろう。

サントスも最後まで意地でテイクダウンを許さなかったが、3Rはポイントを取り返すだけの体力が残っていなかった。

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