<10Kトーナメント決勝/5分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
Def.OT1R
ロベルト・ヒメネス(米国)
ジャンピングガードから背中をつけ、草刈スイープを狙ったヒメネス。一目散に背中を向け、ファウラーが走るように離れる。ファウラーは寝技に付き合わず、OT狙いか。立ちあがったヒメネスが足払い、倒れなかったファウラーはジャンピングガ―ドに入られるとすぐさまステップバックを始める。
シッティングを続けたヒメネスが立ち上がり、ダブルレッグへ。ファウラーは切ってギロチンから背中をマットにつける。同時に頭を抜いたヒメネスが、がぶるとファウラーは立ち上がって後ろに下がり──離れる。続く組み合いでファウラーは、ヒメネスをいなしてがぶり片ヒザをマットにつける。しかし、ヒメネスが尻もちをついて頭を抜きかかると、離れてスタンドに戻る。
ジャンピンガードから座ったヒメネス、肩を押し、足首を捌く風のファウラーだが、寝技に行く意志を持っていないのは明らかだ。動いて時間の経過を待つファウラーに対し、ヒメネスが立ち上がりダブルレッグへ。切ったヒメネスはがぶってギロチンへ。ヒメネスは頭を抜くと、もう残り時間を考え体力の消耗を控え──タイムアップに。
OTに持ち込んでファウラーは勝機があるのか。OT1R、ヒメネスがバックを選択するとファウラーは7秒でエスケープに成功する。そしてバックを取ると、立ち上がって逃げようとしたヒメネスに対しRNCを極め、1万ドルと7月12日大会でのクレイグ・ジョーンズ戦を手にした。
完全にオーバータイム狙いのファウラー、その選択にケチをつけることはフェアーではないが、クレイグ・ジョーンズ戦でも彼のやるべきことは見えている。ジョーンズファウラーよりも、ジョーンズヒメネスが見たかったと書き記したい。