UFC on ESPN+93:第11試合・ランディ・ブラウン vs. ムスリム・サリコフ

ウェルター級。12月のUFC296で組まれていた試合だったが、計量前日にブラウンの体調不良により中止となり、今大会で再度組まれた。

ジャマイカのブラウンはランキング目前での足踏みが続いている。198cmの規格外のリーチを持つ。16歳でボクシングを始め、19歳でMMAに転向。柔術でも茶帯。3年前に初のランカー挑戦となるヴィセンテ・ルケ戦が組まれたが2RKO負け。その後は5勝1敗だが、ランカーと対戦するチャンスは回ってきていない。負けた相手は現ランキング11位のジャック・デラ・マダレナ。今回もまたノーランカーとの試合だが、ともにランキング目前同士なので、勝てば今度こそランカ―戦が実現するかもしれない。UFC11勝5敗の33歳。

ロシアのサリコフは散打世界王者で、ニックネームはキング・オブ・カンフー。散打らしい蹴り主体(サイドキック、バックスピンキック)のファイトスタイル。前座で5連勝し、ランカーのリー・ジンリャンに挑戦したが、パンチを効かされてキャリア初のKO負け。アンドレ・フィアリョにはバックスピンハイキックからのパンチ連打でKO勝ちしたが、前戦ではまたもランキング目前同士のニコラス・ダルビーに組み付かれテイクダウンを奪われる展開で判定負け。UFC6勝3敗の39歳。

サリコフが詰めていく。カーフ。じわじわと下がってきたブラウン。ブラウンがジャブを連打するが空振り。関節蹴り。サリコフ詰めてカーフ。ブラウンのジャブをスウェーでかわす。パンチで出たブラウンだが、指がサリコフの目に入りアイポークに。再開。ブラウン左ハイ。インロー。サリコフ得意のバックスピンキック。またバックスピンを見せる。ブラウンジャブのダブルから右ストレート!直撃しサリコフダウン!この一発で完全KOだが、レフェリー割って入るのが遅れてパウンドが余計に一発ヒット。KO。

ランキングに向けて生き残ったのはブラウン。

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