UFC on ESPN58:第5試合・ジミー・フリック vs. ネイト・マネス

フライ級。

UFC版跳び関十段フリック。初戦飛びつき三角で一本勝ちしてから突如引退宣言。2年のブランクを経て復帰したものの、復帰後は打撃でボコボコにされる展開で2連敗。後がなくなった今年1月のマルコム・ゴードン戦では、1R下からの三角を防がれてパウンドで打たれ、2Rにはスタンドで打たれる展開だったが、テイクダウンを奪って肩固めで逆転一本勝ち。しかし打撃のスキルを見る限り、今後もUFCレベルでは苦戦しそうだと思えた。33歳。

マネスはこの後出てくるジョゼ・ジョンソン(183cm)がフライ級に落としてくるまでは、178cmでフライ級最長身だった。バンタム級では3連勝していたが、ウマル・ヌルマゴメドフにテイクダウンからドミネイトされて敗れたのを機にフライ転向。バンタム初戦でランカーのタギル・ウランベコフと対戦するチャンスを得たが、スタンディングのネックロックで1R一本負け。フライ級2戦目となる前戦は、UFC0勝1敗でチャールズ・オリベイラの同門・マテウスメンドンサと対戦。メンドンサの引き込んでの足関を凌いでパウンドを打ち込みKO勝ちした。UFCデビューから7戦連続のAPEX出場。32歳。

両者オーソドックス。カーフを蹴るマネス。フリック沈み込んでから右フック。また足を取るフェイントを見せる。左ハイ。マネスはジャブで牽制。フリックシングルレッグ。そのままケージに押し込みダブルレッグに。が、マネスがギロチンに抱えると、ディフェンスに回って外したフリック。マネスがケージに押し込んでパンチを入れる。離れた。マネスが打撃で出てきた。ジャブ。左アッパー。フリックの前蹴りに右を合わせたマネス。右を当てるマネス。ジャブ、ワンツー、カーフ。残り1分。フリックワンツーからシングルレッグへ。ケージに押し込むとテイクダウン。寝かせた。残り30秒。ヴァンフルーチョークの体勢に。まだハーフだが、上腕を押し込んで絞めるフリック。マネスの表情を見る限り入っていない。ホーン。

1Rは打撃のヒットでマネス。

2R。マネスが詰めてきた。ジャブ。ケージを背負うフリック。右を入れたマネス。ジャブで牽制。フリックややディフェンシブ。ミドルをもらう。マネスがパンチで弾幕を張り近寄らせない。飛び込んで左ボディ。前に出てきたフリック。タックル。がぶったマネス。ダースチョークに抱えるが、フリック押し込んでボディロックからテイクダウン狙い。こらえて膝・ヒジを入れるマネス。入れ替えたマネスだが、フリックギロチンで引き込んだ。しかし首を抜かれる。残り40秒。上からパウンドを落とすマネス。強いパウンド。ホーン。

2Rマネス。

3R。パンチ・カーフを入れるマネス。ジャブ。詰めるフリックだが、ケージを背負ったマネスに踏み込んだところでマネスから組み付いて入れ替えると離れた。ミドルを入れるフリックだがワンツーを打ち込むマネス。近い間合いで両者パンチを振る。打ってこいと挑発するフリック。ケージに押し込むが、脇を差したのはマネス。入れ替えて離れる。フリックタックルでケージに押し込むが、脇を差して入れ替えたマネス。押し込みながらパンチを入れる。首相撲からヒザを一発入れた。さらに押し込んでパンチを入れる。背中を向けて膝を着いたフリック。マネスが背中に乗ろうとしたところで、一本背負いのように腕を掴んで前に落とそうとしたフリック。しかし倒せずまたマネスがケージに押し込む。残りわずかでギロチンで引き込んだフリックだが、スッポ抜けて下に落ちた。タイムアップ。

30-27×2、29-28でマネス勝利。

テイクダウンできたのは1Rのみだったフリック。やはりグラウンドで上を取れないとチャンスがない。

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