UFC on ABC6:第5試合・ムハンマド・ナイモフ vs. フェリペ・リマ

フェザー級

タジキスタンのナイモフはコンテンダーシリーズでは敗れたが、昨年6月にUFCデビューするとここまで3連勝中。バックボーンはテコンドーでタジキスタンのジュニア王者にもなっている。22歳でMMAに転向し、24歳でプロデビュー。テコンドーの蹴りとショートのパンチが武器のストライカー。前戦はナイモフが放ったバックスピンキックがかすめた際に、相手のエリク・シウバがケージの縁で足をくじいて続行不能となり、アクシデント的なTKO勝ち。29歳。

当初はK-1タイトルチャレンジャーのバグダザリアンと対戦予定だったが、今週に入りバグダザリアンが負傷欠場。UFCデビュー戦のリマとの対戦に。

リマはチェコオクタゴンMMAバンタム級王者。来月防衛戦が予定されていたが、急遽階級上でのUFCデビューが決まった。MMAデビュー戦で敗れてから12連勝中。2022年10月にはRoad To UFCのワンマッチでシャオ・ロン戦が組まれていたが、シャオ・ロンの欠場で試合が消滅している。ブラジル生まれだが、アレクサンダー・グスタフソンらが所属するスウェーデンのオールスターズ・トレーニングセンター所属。26歳。

オーソドックスのリマに対し、ナイモフはスイッチを繰り返す。リマのローでバランスを崩したナイモフ。ケージまで下がったところで飛びヒザを打ち込んだリマ。離れるとリマがカーフキック・関節蹴り。四つに組んだナイモフがケージに押し込もうとするが、リマはヒザを打ち込むと入れ替えて離れる。スタンドで圧を掛けるリマ。ナイモフがケージまで下がると左右のパンチを打ち込んだ。ナイモフがタックルで組み付くと、リマは前転して足関を狙う。正対したナイモフが上を取り、ハーフからパウンドを入れる。フルガードに戻したリマ。ナイモフはガードからの仕掛けを警戒しながらパウンドを打ち込み続ける。残り時間わずかで体を起こすと、立ち上がった体勢からパウンド。ホーン。

1Rナイモフ。

2R。リマがミドルからタックルに入るが、ナイモフが振りほどく。リマのミドルをキャッチし逆にテイクダウンを狙う。切ったリマ。ナイモフのバックスピンキックはかわしたリマ。スタンドで圧を掛けるが、手数が減っている。両者見合う展開が増えてきた。ナイモフがタックルへ。ケージに押し込むとシングルレッグを狙うが、振りほどいて離れたリマ。左右のボディブローを打ち込むリマ。ホーン。

2Rは大きな展開がなく、僅差のラウンドに。

3R開始直後にカーフキックを連打したナイモフ。リマは飛びヒザを放つと首相撲からさらにヒザを入れる。四つに組んだリマがケージに押し込むと、ナイモフのテイクダウン狙いをすかしてバックに回る。両足をフックしたリマがチョークに。パームトゥパームで絞めると腕が喉元に食い込む。ナイモフタップ!

3R1分15秒、リアネイキドチョークでリマがUFCデビュー戦勝利。

準備期間がない中で階級上でのUFCデビューとなったリマだが、3連勝中のナイモフから一本勝ち。

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