UFC on ABC6:第4試合・リナト・ファクレトディノフ vs. ニコラス・ダルビー

ウェルター級。

ロシアのファクレトディノフはUFCデビューから3連勝でランキング入り。昨年11月の前戦はエリゼウ・ザレスキと対戦したが、2Rまでテイクダウンと大振りな打撃で攻めたものの、3Rに消耗してザレスキの猛攻を受け、なんとか凌いで3Rを10-8で落としてのドロー。今年に入ってからはグラップリングマッチで2試合しており、元Bellatorミドル級王者のドゥグラス・リマに判定勝ちしたが、クレイグ・ジョーンズには三角絞めで一本負け。その間、マイケル・ペイジらがランキングに入ってきたため、ランキングから押し出されている。コンバットサンボがバックボーンで、ロシア選手権準優勝。32歳。

デンマークのダルビーは、一度リリースされた後、2019年のデンマーク大会でUFC再デビュー。それ以降6勝1敗1NCと大きく勝ち越し。前戦ではキャリア無敗のボンフィム兄弟の弟と対戦。事前のオッズでは大幅なアンダードッグだったが、序盤のボンフィムの攻めを凌ぐと、失速したボンフィムをケージに追い込んでパンチ・膝を打ち込み、最後はボンフィムが足関を狙ってきたところにパウンドを打ち込みビッグアップセット勝利。現在4連勝中。39歳。

オーソドックスのファクレトディノフに対し、スイッチを繰り返すダルビー。パンチから四つに組んだダルビーがダブルアンダーフックでクラッチするとケージに押し込む。ヒザをボディに入れるダルビー。首相撲から入れ替えたファクレトディノフが離れる。ダルビーは左右のパンチからカーフキック、左ハイ、前蹴りと繋ぐ。ファクレトディノフがタックルへ。ダルビーの左足をキャッチしてテイクダウンを狙うが、ダルビーはケージでこらえる。入れ替えて離れるダルビーだが、ファクレトディノフの右フックをもらってヒザを着く。すぐに立ち上がるも、ファクレトディノフがケージまで追い込んで左右のフックを連打。クリンチで凌いだダルビー。残り30秒で離れると、ダルビーが左右のパンチを出していくが、徐々に圧を掛けられケージまで後退。そこに飛び膝を放ったファクレトディノフ。1R終了。

1Rはダウンも奪ったファクレトディノフのラウンド。

2R。ダルビーが左右のパンチで先手を取るが、ファクレトディノフがプレッシャーを掛けてケージまで下がらせる。前に出ようとしたダルビーにカウンターのタックルでテイクダウンを奪うが、ダルビーはケージを使って立つと、両脇を差して入れ替える。引き剥がしたファクレトディノフ。ファクレトディノフの右フックをかいくぐってタックルに入ったダルビーが両脇を差してケージに押し込む。押し込みながらヒジを入れるダルビー。放して左右のパンチを打ち込んだダルビー。さらに首相撲からヒザを入れ離れる。ファクレトディノフは消耗したのかスローダウン。ダルビーが左右のパンチを打ち込むとまたケージに押し込む展開へ。離れたダルビーに左右のパンチをヒットさせたファクレトディノフ。ダブルレッグへ。ケージ際で倒したファクレトディノフに対し、ダルビーはケージを背負って立ち上がろうとする。ダルビーが立ち上がった直後に2R終了。

2Rはほぼ互角。

3R開始直後にタックルに入ったファクレトディノフ。スタンドバックを奪うが、ケージ際で正対したダルビー。押し込んでテイクダウンを狙うファクレトディノフに首相撲からヒザを入れたダルビー。ファクレトディノフ再びタックルへ。ダブルレッグで尻もちをついたダルビー。ケージを使って立ち上がるダルビー。離れ際にパンチを入れたファクレトディノフ。ダルビーがすぐにパンチで詰めてくるが、ファクレトディノフが再びタックルでテイクダウン。ダルビーがスイッチでバックを取り返すも、ファクレトディノフはすぐに立ち上がり離れる。再びタックルに入るファクレトディノフ。ケージに押し込むが入れ替えたダルビー。残り40秒で離れた。またタックルに来たファクレトディノフにヒザを合わせたダルビー。四つでケージに押し込む。残り15秒で離れ、両者ともに大振りの打撃を放つ。打ち合いのままタイムアップ。

29-28ダルビー、29-28ファクレトディノフ、29-28ファクレトディノフ。スプリットでファクレトディノフがUFC戦績を4勝1分とした。ダルビーは連勝が4でストップ。

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