フライ級。
ミャンマーのヴァンはUFCデビューから3連勝中のプロスペクト。打撃が武器だが、一方で組まれてグラウンドに持ち込まれると穴がある所を見せていた。先月のUFC302で平良達郎戦が組まれていたが、急遽試合がシャッフルされ、相手がタギル・ウランベコフに変更され、試合も2週間後に延期となった上に、ウランベコフの体重オーバーで試合が消滅。その前には4月に組まれていた試合も相手の欠場で消滅しており、本来の試合予定から3ヶ月半開いてようやく試合出場となる。フライ級では鶴屋に次いで2番目に若い22歳。
ジョンソンはLFAでの暫定王座決定戦で堀内佑馬と対戦し、疑惑の減点があっての僅差判定勝ち。その後正王者に昇格して防衛を果たし、2022年7月にUFCデビュー。ここまで4勝4敗と五分。一時3連敗でリリースの危機にあったが、急遽代役で出場した無敗のアザト・マクスムとの対戦で勝利し生き残ると、5月には地元ミズーリでの大会に出場し判定勝ちで連勝。今回もまた、相手の消滅したヴァンの相手探しで、2ヶ月のインターバルでの連戦となるが。マクスム戦に続いてのプロスペクト退治となるか。SNSで「堀口は昔はトップ選手だったけど今は違う」と書き込んだことで、日本のファンから攻撃されたこともあった。33歳。
両者スイッチを見せる。リーチに勝るジョンソン。パンチからカーフキック。左ストレート、前蹴りと攻撃を散らしている。パンチで出るとヴァンがバックステップ。ミドルを入れたジョンソン。詰めるヴァン。左を打ち込んだジョンソン。前蹴り。手数が多い。ヴァンが詰めると脇を差してケージに押し込んだ。膝。離れようとするヴァンだがケージに押し込むジョンソン。離れ際にヒジを入れたヴァン。ジョンソンタックル。ヴァン切った。詰めて右を打ち込むヴァン。右。さらに右。距離を取りながら蹴りを出すジョンソンだがケージに詰まる。詰めて右を打ち込むヴァン。ジョンソンの蹴り足をキャッチすると軸足を払ってテイクダウン。ジョンソンKガードを仕掛けるがヴァン立った。ジョンソンまたタックル。しかし切ったヴァン。立ち際に膝。また詰めたヴァン。左右のボディを打ち込む。ホーン。
1R手数でジョンソン。しかし後半はヴァンがペースを握っている。
2R。また詰めて行くヴァン。アッパーがヒット。パンチを貰い効いたジョンソン。右ボディを入れたヴァン。ジョンソン圧されてケージ際まで下がるが、入れ替えると手数を増やしてきた。ワンツー。左がヒットしているが、ヴァン詰めてくる。左のダブルから右。ジョンソンも打ち下ろしの右を返した。ややペースを取り戻してきたか。詰めてカーフを蹴るヴァン。ジョンソンが右に体を沈めたところに打ち下ろしの右を合わせるヴァン。ハイペースな試合。ジャブ、ワンツーから左ボディを入れるヴァン。右ボディ。ジョンソンステップでケージ際から逃れるが、ヴァンがどんどんパンチで詰める。飛び膝を出したジョンソン。ジョンソンのバックブローは腕でブロックしたヴァン。ヴァン右ハイ。ジョンソンパンチで出たがバックステップでかわした。ホーン。
2Rはヴァンか。
3R。先に仕掛けたジョンソン。バックヒジ。右フック。左ボディ。左フックがヒットしヴァン効いた!ジョンソン追い打ちの右アッパー!ビッグヒットしヴァン仰向けにダウン!レフェリー止めた!
両者1Rずつ取り合ったところから、勝負の3Rに序盤からラッシュを仕掛けたジョンソン。プロスペクトをKOして、3連敗からの3連勝。
ヴァンも序盤劣勢だったところからペースを取り返したが、攻めながらも決定打が入れられず。UFC初黒星。