UFC on ABC7:第5試合・シャミル・ガジエフ vs. ドンテイル・メイエス

ヘビー級。

ダゲスタン出身で現在はバーレーン国籍のガジエフUFCデビュー戦でいきなり4連勝中のマルティン・ブダイに2RKO勝ちで期待され、2戦目でメインに抜擢されたが、下位ランカーのジャルジーニョ・ホーゼンストライク相手に1Rこそテイクダウンから攻めたものの、2R以降はスタンドで押される展開で、スタミナ切れもあり心が折れたガジエフが4R終了後にギブアップ。MMA初黒星であっさりと幻想崩壊した。元バレーボールの選手から、ヌルマゴ父に見出されMMAに転向している。34歳。

メイエスはUFC4勝4敗1NC。バックボーンは柔道で州王者にもなっている。UFCでの4勝のうち、3勝はすでにリリース済みのロッキー・マルティネスとジョシュ・パリジャン、アルロフスキーで、前戦はUFC0勝1敗のカイオ・マシャド相手の勝利と、戦績的には中堅に見えるが、現UFCヘビー級では最下層レベル。32歳。

詰めるガジエフにパンチを打ち込むメイエス。しかし右がヒットしメイエスケージまで後退。さらにパンチを打ち込むと、メイエスも打ち返したが、ガジエフはダブルレッグへ。テイクダウン成功。すぐハーフにしてヒジを入れるガジエフ。パスを狙いつつパウンドを入れる。下で防戦一方のメイエス。体を起こそうとするが、させないガジエフ。残り1分。打撃の手数は少ないガジエフだが、その分疲れもないか。残りわずかでマウントを取り肩固めに入ったが1R終了。

1Rガジエフ。肩固めは何度か狙える体勢になっていたが、最後は仕掛けが遅すぎた。

2R。ガジエフの右がヒット。もらったが打ち返すメイエス。やはり疲れているメイエス。タックルを止めたガジエフがヒザを入れる。タックルに。まわしのようにショーツを掴むメイエスに口頭注意で再開。押し込んだ体勢からだったが、ヒジを入れて離れたガジエフガジエフ四つから腹にヒザ。さらに右をヒットさせてケージに押し込む。ガジエフ離れ際にパンチをヒットさせるとまた押し込み。ダブルアンダーフックのガジエフに投げを狙うメイエスだがこらえたガジエフ。だいぶ疲れているメイエス。またダブルアンダーフック。残り1分。押し込んでヒザ・ヒジを入れていくガジエフ。メイエス何もできないまま時間が過ぎる。ホーン。

2Rガジエフ

3R。ガジエフも疲れているか。メイエスが先にパンチを出していく。ガジエフが出るとステップワークでかわす。ガジエフ四つに組んで出ると押し倒して上に。1R下から全く逃げられなかったメイエス、またハーフで押さえ込まれる。パウンド・ヒジで削る。下のまま身動きが取れないメイエス。時間が過ぎていく。ガジエフもフィニッシュを狙いには行かず、密着したまま殴る。タイムアップ。

判定三者フルマークでガジエフ勝利。

しかしフィニッシュしなければいけない相手と内容だった。最後は消耗していたのかもしれないが、フィニッシュを狙いに行かなかったのが物足りない。

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