UFC on ESPN+100:第2試合・アンドレ・ペトロスキー vs. ディラン・ブドゥカ

ミドル級だったが、ブドゥカが計量失敗しキャッチウェイトに。

ペトロスキーはTUF29で途中敗退したが、UFC本戦でTUFキャストとの試合が組まれ1RKO勝ちしてUFC契約。そのまま5連勝したが、ウェルターから上げてきたミシェウペレイラに序盤のパンチでダウンを奪われ、パウンドラッシュで秒殺KO負け。さらにジェイコブ・マルクーンにはタックルを仕掛けた際に腰骨がテンプルに当たって効かされ、パウンドでKO負けする不運。前戦はUFC2勝3敗のジョシュ・フレムドにテイクダウンから塩漬けにする展開で判定勝ち。しかしフィニッシュの意識が低く、内容は物足りなさが残った。33歳。

ブドゥカは代役で出場したDWCSで判定勝ち。ダナ・ホワイトからは「内容はDWCS史上最悪」と酷評されるが、UFCとの契約を与えられる。4月のUFCデビュー戦は同じくDWCS出身でUFCデビューとなる、元キック世界王者セザル・アウメイダで、1Rはテイクダウンディフェンスに難があるアウメイダからテイクダウンを奪ったものの、2Rにはケージでこらえられ、打撃で削られてKO負けした。バックボーンはレスリング。24歳。

プレッシャーをかけるペトロスキー。左ミドル。ケージ際をサークリングするブドゥカ。追っていくペトロスキー。右ボディ。ブドゥカが飛び膝で前に出たが、すぐにまたケージを背負う。左ミドルを入れるペトロスキー。ペトロスキーがタックル。テイクダウンしてハーフ。ブドゥカ下からホールドする。ペトロスキーは押さえ込むのみでダメージを与える攻めがないが、ブドゥカも下から抱えるのみ。残り15秒でマウントに移行したペトロスキー。パウンド。ホーン。

1Rペトロスキー。レスラーのブドゥカ、テイクダウンされてから脱出する動きがなかった。

2R。すぐに出るペトロスキー。ブドゥカ左右のフックを打ち込むが、また圧されてケージを背負う。ペトロスキーまたタックルへ。押し込んでヒザを入れるペトロスキー。離れた。またタックルに入るペトロスキー。テイクダウン。すぐハーフに。また下からホールドするブドゥカ。ペトロスキーはこのラウンドも押さえ込み主体。しかしいくらダメージ優先でも、打撃でリードされてテイクダウンもされてから下からホールドするだけではラウンドを取れるはずがない。残り1分を切ったがホールドを続けるブドゥカ。ペトロスキーは少し体を起こす。パウンドで削るペトロスキー。ヒジ。ホーン。

2Rペトロスキー。上から押さえ込むだけのペトロスキーと、下からホールドするだけのブドゥカ。結果、展開が何もない。

3R。ようやく下がらずパンチを出してきたブドゥカ。しかしまたプレスされて下がり気味。スタンドで手が出ない。ワンツーはブロックされる。ペトロスキーは無理をしない。プレスしてジャブ。飛び込んできたブドゥカに右フック。そしてタックル。ケージでヒジを入れるブドゥカだがテイクダウンを許した。下のブドゥカ、今度はガードだが、ここでも抱えるだけ。またハーフにされて抑え込まれる。ブドゥカ必殺ホールディング。もう判定負けしたいだけにしか見えない。ペトロスキーは今度は固めるだけでなく足を抜いてマウントに。残り1分。ブドゥカ下からホールドし続ける。ペトロスキーも下からのクラッチを切って攻めようとはしない。タイムアップ。

判定三者フルマークでペトロスキー勝利。

しかしペトロスキーは今回もフィニッシュの意識が低く、塩漬けでの勝利。UFC7勝2敗としたが、これではなかなかチャンスを与えられない。

ブドゥカは得意のレスリングで上を行かれてしまったので勝ち目がなかったが、それにしてもテイクダウンされてから二昔前のキックボクサー並に下からホールドするだけ。負けが決まった3Rでも同じ展開では、勝つ気がなかったと思われても仕方ない。

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