UFC306:第8試合・ブライアン・オルテガ vs. ディエゴ・ロペス

フェザー級オルテガ3位、ロペス13位。

6月のUFC303で、マクレガーの欠場により急遽組まれたが実現しなかった試合の仕切り直し。前回はライト級転向を見据えていたオルテガの減量が間に合わず、直前でライト級契約に変更されたものの、オルテガが当日体調不良となり欠場。ロペスは急遽試合当日に呼び出されたダン・イゲと対戦している。

オルテガはメキシコ系アメリカ人。ボクシングとグレイシー柔術を武器にしており、ボクシングで打ち負けた選手が嫌がって組みに来ると柔術で仕留めるスタイル。過去にホロウェイとヴォルカノフスキーのタイトルに挑戦したが、いずれもファイト・オブ・ザ・ナイトの激闘になったものの、内容では圧倒され完敗。ヤイール・ロドリゲスには肩の負傷によるアクシデント的なTKO負けを喫したが、今年2月の再戦では3Rエゼキエルチョークで勝利している。ランキング的にもタイトル挑戦のチャンスはあるものの、年齢的には旧世代ファイターの枠に入る。33歳。

ブラジルのロペスだが、19歳からメキシコに移住しており、第2の故郷となっている。MMAの戦績もメキシコの方が多い。昨年5月に直前の代役出場で、無敗のランカー・モフサル・エフロエフにパンチを効かせ、寝技では腕十字や膝十字を極めかけるなど追い込み、判定負けだったがインパクトを残した。そこから4連勝。記念大会のUFC300にも抜擢され、ランカーのソディック・ユサフから1RパウンドでKO勝利してランキング入りしている。が、前回急遽組まれたダン・イゲ戦は、ロペスも気持ちの切り替えが上手くいかなかったのか、優勢に試合を進めながらも精彩を欠く内容で、勝ったがUFCでは初めての判定勝ちとなった。29歳。

カーフを蹴るロペス。右フックがヒットしオルテガ効いた!距離を取るオルテガを追いかけてパンチ連打を打ち込む。スタンドバックから投げてテイクダウン。オルテガガードを取るが強烈なパウンドを落とすオルテガオルテガの三角は首を抜いて防いだ。パスを狙うと背中を向けたオルテガハーフバックから強いパウンドを打ち込むロペス。オルテガまたガードに戻す。下から蹴り上げ。ロペス膝を割ってパスを狙うが、離れて立たせた。スタンドに。パンチで出るロペス。左右の連打をヒットさせるオルテガだが、打ち終わりに左フックを入れるロペス。オルテガの左に右をかぶせたロペス。残り1分。ロペス右ボディから左フック。オルテガちょっと動きが戻っているか。右ボディから左フック。オルテガ左ミドル。ホーン。

1Rロペス。

2R。オルテガの飛び込んでのジャブに右をヒット。さらに返しの左も入れたロペス。またオルテガのジャブに右を合わせるロペス。オルテガタックル。シングルレッグ。片足でこらえてパンチを入れたロペス。離れる。カーフを蹴るロペス。スイッチしたオルテガだが、ジャブに右フックを返すロペス。さらに右ハイ。飛び込んでワンツー。オルテガも打ち返す。ロペスのカーフキックでスリップしたオルテガ。立たずにグラウンドに誘ったが、付き合わないロペス。オルテガのパンチをブロックするロペス。さらにカーフ。残り1分。またカーフを入れるロペス。出ていかないオルテガ。ホーン。

2Rもロペス。

3R。まあカーフを蹴るロペス。オルテガのジャブにワンツーを返す。パンチからカーフキック。右ボディから左ストレート。さらに間合いを詰めてパンチの打ち合い。ロペスの右ボディにワンツーを返すオルテガ。足を止めての打ち合い。ジャブからワンツー。ロペス打ち返す。またカーフ。前蹴り。オルテガ虚を突いたタックル。しかしケージでこらえたロペスがヒザを入れて離れた。近い間合いでのパンチの打ち合い。ロペスのワンツーがヒットしオルテガ後退。ケージを背負ったところで組んだロペスがスタンドバックに。クラッチを切って離れた。ロペス三日月蹴り。残り1分。オルテガ出るがカーフから左フックをもらう。ロペスのクリンチアッパー。距離を取るオルテガだが後方にダウン!ロペスパウンド連打。背中を向けたオルテガの背中に乗るが降りた。残りわずかでパンチを放っていくオルテガだが、ロペス打ち合い左をクリーンヒットさせる。タイムアップ。

30-26、30-27×2の3-0でロペス勝利!

ランキング3位オルテガに完勝したロペス。一気にタイトルコンテンダーに。タイトル戦をアピール。王者トプリアは来月ランキング2位でBMF王者ホロウェイと防衛戦。どちらが勝つかにもよるが、すんなり挑戦が決まってもおかしくない。

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