PFL Battle of the Giants:セミファイナル・クリス・サイボーグ vs. ラリッサ・パチェコ

女子フェザー級スーパーファイトチャンピオンシップ5分5R。

Bellator女子フェザー級王者サイボーグ。Strikeforce・Invictaでフェザー級王座を獲得すると、当時フェザー級タイトルがなかったUFCに140ポンドキャッチウェイトで参戦。2017年にフェザー級王座決定戦に勝利し、第2代UFC女子フェザー級王者となった。その後2度の防衛に成功したが、バンタム級王者ヌネスとのチャンピオン対決では51秒でKO負けし、MMAデビュー戦以来13年ぶりの敗戦。ヌネスとのリマッチは実現しないまま、契約切れに伴って2020年にBellator出場。初戦でフェザー級王座を獲得し、昨年10月までに5度の王座防衛に成功している。また、MMAと並行してボクシングの試合も行っており、現在4戦全勝。39歳。

パチェコは2022年PFLライト級、2023年PFLフェザー級ウィナー。2019年の初年度こそ柔道五輪金メダリストケイラ・ハリソンに判定負けし、トーナメント決勝での再戦でも判定負けしたが、その後は全勝。2021年は決勝トーナメントで体重オーバーして失格となったが、2022年は予選から全試合1RKOで勝ち上がり、決勝でケイラ・ハリソンに判定勝ちでリベンジ。ハリソンにMMA唯一の黒星を与えている。昨年はフェザー級に変更されて実施されたが、危なげなく全勝で2度目の100万ドルをゲットした。30歳。

オッズでは若いパチェコがフェイバリット。サイボーグがアンダードッグとなるのは、メジャーデビュー戦となる2008年のElite XCでのシェイナ・ベイズラー戦以来。

パンチで出ていくパチェコ。サイボーグ組んだ。四つでケージに押し込む。離れ際にパンチを入れるパチェコ。また詰めるパチェコだが、サイボーグがダブルレッグでテイクダウン。サイドについた。首をギロチンに抱えたままのパチェコに肩でヴァンフルーチョーク気味に絞める。外れたがダースチョークを狙う。外して立ったパチェコ。パンチを放つが、サイボーグまた組んでケージに押し込む。離れ際に左を入れたサイボーグ。パチェコの大振りのパンチにサイボーグタックル。テイクダウン。ギロチンに抱えているパチェコ。決まりそうにはない。しかし放さない。外した。残り50秒。ハーフからパウンドを入れるサイボーグ。立ったサイボーグ。カットしているサイボーグだが、寝ているパチェコの足を蹴る。ブレイク。ホーン。

1Rサイボーグ。

2R。すぐに詰めるパチェコ。ジャブ。サイボーグだがは距離を取る。右オーバーハンドで出たサイボーグだが。プレッシャーをかけたパチェコ。ジャブから右がヒット。サイボーグ下がり気味。サイボーグのローに右を返した。サイボーグまたインロー。しかし詰めるパチェコ。ケージを背負ったサイボーグだがタックルへ。受け止めたパチェコだがケージに押し込むサイボーグ。離れ際にヒジから裏拳を入れたサイボーグ。また出るパチェコ。ケージを背負うサイボーグだが、パチェコの大振りのパンチにタックルを合わせてテイクダウン。ハーフ。パウンドを入れていくサイボーグ。押さえ込みながらパウンド・ヒジ。身動きが取れないパチェコ。ボディブローを入れるサイボーグ。体を起こしてパウンドを入れるが、パチェコ下から蹴り離した。足を蹴るサイボーグ。ブレイク。残り30秒。パンチを入れるパチェコ。サイボーグのタックルを引き剥がし右を入れた。またパンチで出たところにサイボーグがタックル。ゴング。

2Rサイボーグ。ここまではパチェコのパンチにサイボーグがタックルを合わせてテイクダウンして攻勢だが、お互い体力はどれだけ残っているか。

3R。下がるサイボーグ。出てこいとアピールするパチェコだが、サイボーグ出ていかない。パチェコもこのラウンドは落とせないので慎重になっている。右を入れたが左右のフックを返すサイボーグ。プレスするパチェコ。ワンツーを入れた。しかし手数が少ない。サイボーグのローをキャッチしての右でスリップダウンを奪うパチェコ。サイボーグのガードに入った。ヒジ。密着したまま殴る。サイボーグも攻め手がなく時間が過ぎる。パウンドを入れていくパチェコ。ゴング。

3Rはパチェコが取り返した。

4R。ワンツーを入れたサイボーグだが、すぐに距離を取る。インロー。パチェコは間合いを詰めない。また攻めてこいとアピール。サイボーグが右をヒットさせるが、パチェコが詰めると下がる。パチェコも深追いしない。右が一発ヒット。カーフから右を入れるパチェコ。サイボーグ右オーバーハンド。そのまま詰めてパンチを入れるが、パチェコがパンチを返すと離れた。サイボーグのミドルをブロックして右を当てたパチェコ。残り1分。ここまでややサイボーグという展開。右から左を振ってヒットさせたサイボーグ。すぐに距離を取る。攻めが必要なパチェコだが出ていかない。サイボーグがまたワンツーを入れた。残り10秒でタックル。切られてパンチを入れるサイボーグだが、パチェコが右ハイを返した。ホーン。

4Rサイボーグ。パチェコはフィニッシュを狙う必要がある。

5R。じわじわと出るパチェコだが手が出ない。お互い右を出したが空振り。カーフを一発蹴るパチェコ。またカーフ。サイボーグワンツー。じわじわ出るパチェコだが手が出ない。前蹴りからワンツー。サイボーグがパンチで出る。ケージまで下がったパチェコ。タックルに入るが切ってパンチを入れるサイボーグ。パチェコ立って逃れる。スタンド。パチェコ詰めるが、圧を掛けても手が出ない。サイボーグ右オーバーハンド。残り1分。また右オーバーハンドを入れたサイボーグ。パチェコのローにタックルを合わせたサイボーグ。テイクダウン。押さえ込ませず振りほどいたパチェコだが、立たずに引き込み。サイボーグ離れてブレイク。残りわずかでパチェコがパンチで出たがタイムアップ。

パチェコ、最後のサイボーグの押さえ込みを振りほどいても立たずに寝たままの時点で倒す気持ちは無くなっていたが、心が折れていたのか、勝っているという計算なのか。

三者49-46でサイボーグ勝利。

サイボーグの勝利を称えるパチェコ。序盤はサイボーグのテイクダウンを警戒して慎重になっていたのかもしれないが、テイクダウンされるとしても倒しに行くしかなくなった最後にも攻められなかったのが残念。

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