ライトヘビー級。アンカラエフ1位、ラキッチ5位。
ダゲスタン出身のアンカラエフは、UFCデビュー戦でポール・クレイグを圧倒しながら、残り1秒で三角絞めに捕まっての一本負けがキャリア唯一の敗戦。そこから9連勝で、当時王者だったイリー・プロハースカの負傷による王座返上に伴い、2022年12月にヤン・ブラホヴィッチとの王座決定戦に出場。が、序盤にカーフを効かされ、後半はテイクダウンから攻めたものの、ジャッジは三者三様のドローにより、王座獲得ならず。その後、ジョニー・ウォーカーへのグラウンド膝によるノーコンテスト。再戦で圧勝したものの、タイトル挑戦までにはブランクが生じることになってしまった。今回は先にアブダビでラキッチ戦が組まった後、現王者ペレイラが、同じ月に開催されるUFC307で下位ランカーのカリル・ラウントリーJr.と防衛戦を行うことが発表されたため、また物議を醸すことになった。32歳。
ラキッチはUFC6勝3敗で、タイトル挑戦目前まで行ったところから、ヤン・ブラホヴィッチとイリー・プロハースカの元王者に連続KO負け中。ボクシング・キックがバックボーンのストライカー。ブラホヴィッチ戦は互角の展開だったが、ステップの最中に膝を負傷しての負傷TKO負け。UFC300でのプロハースカ戦では、先にカーフを効かせて追い込んだが、パンチを効かせられて形勢逆転。最後は背中を向けたところでバックから殴られKO負けした。32歳。
アンカラエフがいきなりパンチで出る。ラキッチ右ハイ。詰めるアンカラエフにまた右ハイを放つ。蹴り合い。アンカラエフが圧を強めてきた。左がヒット。ラキッチまた右ハイ。飛び込んで左を入れたアンカラエフ。アンカラエフの左ミドル。関節蹴り。サークリングし続けるが、徐々にケージ際に下がるラキッチ。残り1分。左を入れたアンカラエフ。ラキッチの右ハイはブロック。アンカラエフまた関節蹴り。ホーン。
1R手数ではラキッチだが、印象的な打撃のヒットはアンカラエフか。
2R。アンカラエフ左ストレートからバックヒジ。また圧を強めるが、サークリングしてケージを背負わないラキッチ。アンカラエフ左ボディ。ラキッチ手が出ていない。アンカラエフまた関節蹴り。左をヒットさせたアンカラエフ。左ハイ。右で飛び込んだアンカラエフだがラキッチ組み止めてケージに押し込もうとする。入れ替えたアンカラエフ。ラキッチ離れたがアンカラエフの左をもらう。さらに左ボディ。ラキッチのハイをブロックすると詰めてワンツー。ホーン。
2Rも手数は五分だが、アンカラエフの打撃の印象が強い。
3R。ライブオッズは大差でアンカラエフリード。また詰めていくアンカラエフ。ラキッチケージに詰まってきた。右に回るラキッチに左フック。三日月蹴り。アンカラエフ踏み込んで左。サークリングするが、右に回ったところで左をもらうラキッチ。攻め手がなくなったラキッチ、意表をついたタックルへ。シングルレッグ。しかしケージでこらえるアンカラエフがヒザを入れる。入れ替えた。四つでクラッチしながらヒザを入れる。また入れ替えるラキッチ。さらに入れ替えて押し込んでヒザを入れるアンカラエフ。押し込んで殴る。ヒザ連打。ホーン。
ランキング1位をキープ。内容でインパクトは残せなかったが、さすがに王座挑戦は確実か。