【写真】バンタム級での計量と比較すると、やはり大きく感じられるリベラ(C)Zuffa/UFC
明日16日(木・現地時間)の未明に戦いの火ぶたが切って落とされるUFC ESPN13「Kattar vs Ige」ではUFCでも最も層が厚いといっても過言でないバンタム級のトップランカー対決がフェザー級の体重で組まれている。
6月6日に150ポンド契約マッチでブライアン・ケレハーを破ったばかりのコディー・ステーマンとジミー・リベラの両者は、本来8月に当然のようにバンタム級で戦うことが決まっていた。しかし、ペドロ・ムニョスの新型コロナウィルス感染が分かり、今大会で組まれていたフランキー・エドガー戦が消滅。
今大会はムニョスエドガー以外にもコロナ関連を合わせて5試合が中止となるなか、両者は先週の月曜日に今大会で戦うオファーを受け、火曜日に了承。木曜日にはラスベガス経由でアブダビ=ファイトアイランドへ向かった。
当然、調整の時間はなくフェザー級で戦うこととなったわけだ。この試合、メディアから特に注目されたのはリベラが3月にウィルスの陽性だったことが分かり、2週間の隔離を経験しているコロナの帰還者である点だ。「体調が悪かったのは最初の3日間、凄い倦怠感があったけど4日目からは快方に向かった」とバーチャル・メディアデーでリベラは記者に語っている。
その後はロックダウンの影響もあり、ランニングやウェイトなど個人で調整する時間が殆どだったことをリベラは明かしてもいる。ステーマンとのファイトに関しては「とにかくケージにずっと詰めあうような試合はしたくない」としているが、それはステーマンのレスリング力と自らのスタミナを考えての発言のようにも取れる。
一方のステーマンは前述したよう40日前にケレハーを破った時には、最終回こそ疲れが見えたがレスリングを封印したかのように打撃で揺さぶり、力を使わずニータップでテイクダウンという合気MMAを披露していた。
バーチャル・メディアデーでは「ジミーはブライアンよりテクニカルで爆発力があると思う」とその印象を話しているステーマン。互いに対戦相手のことは既に意識していただろうが、準備をする時間はほぼなかった。そのような状況下で、40日のインターバルのステーマンがこの間にどのように過ごしてきたか。「旅はクレイジーだったけど、練習は変わりなくなっていた」と言うステーマンとリベラ、どれだけコンディションに差があるのかが勝負の鍵を握ってくることは目違いない。
現状のコンディションと、地力勝負。リベラの踏み込みという同時に当たるパンチに対し、ステーマンは打撃で対抗できるのか。それともレスリング勝負を仕掛けるのか。実際に両者がオクタゴンの中で動き出すまで、予想のしようがない一戦といえる。
■UFC ESPN13計量結果
<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター: 146ポンド(66.22キロ)
ダン・イゲ: 145ポンド(65.77キロ)
<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット: 125ポンド(56.7キロ)
ライアン・ベノイト: 126ポンド(57.15キロ)
<フェザー級/5分3R>
ジミー・リベラ: 145ポンド(65.77キロ)
コディー・ステーマン: 145ポンド(65.77キロ)
<女子フライ級/5分3R>
モリー・マッキャン: 125ポンド(56.7キロ)
タイラ・サントス: 125ポンド(56.7キロ)
<ウェルター級/5分3R>
アブドゥル・ラザク: 174ポンド(78.92キロ)
ムニール・ラゼス: 171ポンド(77.56キロ)
<ミドル級/5分3R>
ジョン・フィリップス: 186ポンド(84.37キロ)
カムザット・チマエフ: 186ポンド(84.37キロ)
<フェザー級/5分3R>
ヒカルド・ハモス: 145ポンド(65.77キロ)
レローン・マーフィー: 146ポンド(66.22キロ)
<ライトヘビー級/5分3R>
モデスタス・ブカウスカス: 205ポンド(92.99キロ)
アンドレアス・メケイリディス: 206ポンド(93.44キロ)
<フェザー級/5分3R>
ジャレッド・ゴードン: 145ポンド(65.77キロ)
クリス・フィッシュゴールド: 149ポンド(57.59キロ)
<女子フライ級/5分3R>
リアナ・ジョフア: 126ポンド(57.15キロ)
ディアナ・ベルビシャ: 125ポンド(56.7キロ)
<バンタム級/5分3R>
アーロン・フィリップス(米国)
ジャック・ショア: 136ポンド: 135ポンド(61.24キロ))
<ライトヘビー級/5分3R>
ホルヘ・ゴンザレス: 205ポンド(92.99キロ)
ケネス・バーリ:──