UFC310:第7試合・モフサル・イヴロイエフ vs. アルジャメイン・スターリング

フェザー級。イヴロイエフ5位、スターリング9位。

10月に組まれていた試合だが、スターリングの負傷により延期となっていた。

イヴロイエフは、エフロエフから公式の日本語表記が変更。キャリア18戦全勝で、UFCでは8連勝中だが、すべて判定勝ち。昨年5月には、ブライス・ミッチェルとの対戦が組まれていたが、ミッチェルが直前で欠場し、UFCデビューとなるディエゴ・ロペスとの対戦に。当時無名のロペスにパンチを効かされ、ガードからの腕十字にも苦しめられての辛勝だったが、ロペスはその後5連勝で現在はランキング3位となっている。イヴロイエフの方が長く連勝を続けているにも関わらず、ランキングでは先を越されている。タックル・スクランブルで常にグラウンドで先手を取り続けてコントロールするスタイル。30歳。

バンタム級王者スターリングは、昨年8月にショーン・オマリーにKO負けして王座から陥落すると、減量苦からフェザー級に転向。初戦は今年4月のUFC300で、ランカーのカルヴィン・ケーター相手にテイクダウンからポジションキープする手堅い攻めで判定勝ちしたが、手堅すぎてブーイングも浴びていた。35歳。

ともに組みからのコントロールが武器のスタイル。グラップリング勝負になるか、あえて組みを避けての打撃勝負となるか。

両者オーソドックス。スターリングスイッチしながら詰めてくる。蹴りで牽制。右を打ち込んだスターリング。先にタックルに入ったスターリング。タスキに取っている。イヴロイエフは右膝を着いているがテイクダウンはこらえている。その右足に足を絡めて寝かせようとするスターリング。ケージ際まで移動したイヴロイエフ。立とうとすると足をかけて立たせない。足をフックした。そのまま後方に引き込もうとするスターリング。足のフックを外そうとしつつ、背中のスターリングにヒジを入れるイヴロイエフ。フックを外したイヴロイエフ。立ったがなおもバックコントロールしているスターリング。イヴロイエフ腕を掴んでクラッチを外した。逆にバックに回る。後方に倒すと寝かせたイヴロイエフ。ハーフから潜ろうとするイヴロイエフ。持ち上げたがイヴロイエフ仰向けでリバースクルスフィックスの体勢からパンチを入れる。ホーン。

1Rは微妙。バックにいた時間の長さはスターリングか。

2R。スターリングパンチからダブルレッグへ。テイクダウン。すぐにケージで体を起こしたイヴロイエフ。小手で投げを狙う。こらえたスターリングだが脇をすくって寝かせた。サイドからパウンド。うつ伏せになったスターリングからバックを取る。回転して逃れようとするスターリングだがさせないイヴロイエフ。しかし逆に回転して上に。すぐにタックルに入るイヴロイエフ。がぶったスターリング。離れる。パンチを振って出るスターリングだがやや大振り。右を入れたイヴロイエフ。スターリングのミドルをキャッチしたイヴロイエフが押し倒してテイクダウン。ハーフで固めたイヴロイエフ。上半身を固めながら殴る。背中を付けているスターリングだが亀に。足のフックは防いでいる。スクランブルで上を取り返そうとするスターリング。しかし最終的に上になるのはイヴロイエフ。が、スターリングタックルからドライブして上を狙っていく。ケージ際で首をかかえてこらえるイヴロイエフ。ホーン。

2Rイヴロイエフ。

3R。パンチで攻めるイヴロイエフ。パンチからバックブローにつなげたが、かわしたスターリングがタックルへ。片膝をついてこらえるイヴロイエフ。スターリングはボディロックの体勢で動きが止まっている。立って投げの打ち合い。スターリングが投げた。しかし立ったイヴロイエフが1Rと同じように2on1でスターリングのクラッチを切って正対。が、スターリングダブルアンダーフックで押し込んでいる。脇をくぐってバックに回るスターリング。イヴロイエフスクランブル。ついていくスターリングがバックを狙ったが、下に落としたイヴロイエフ。座った体勢のスターリングの両足を足でホールドしレッグマウントの体勢から殴っていくイヴロイエフ。足を抜いて背中を向けて立つスターリングだが、後ろに投げたイヴロイエフ。ハーフバックスクランブルを狙ったスターリングだが上をキープしているイヴロイエフ。回転したスターリングが逆回転して上を取り返そうとしたが、上を取り続けているイヴロイエフ。タイムアップ。

判定三者29-28でイヴロイエフ勝利!

イヴロイエフ19連勝、UFCでも9連勝、すべて判定勝ち。

お互い得意のグランドコントロールで意地を張り合ったが、上を行ったイヴロイエフ。

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