【写真】Webexの画面越し、日本が恋しいと話したホジェリオ。この笑顔は日本のファンに向けてのものだ (C)Zuffa/UFC
26日(日・現地時間)に、UAEはアブダビ・ヤス島=UFC Fight Islandで開催されるUFC ESPN14「Whittaker vs Till」」で、19年間の現役生活に別れを告げるアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ。
21日(火・同)に行われたバーチャルメディアデーで、各国の記者から最後の試合やキャリアを振り返る質問が続き、「PRIDE時代、そしてUFCと最高のキャリアを送れた。僕らは第1世代で、ジョゼ・アルド達が第2世代、今は第3世代がUFCで戦っている」とホジェリオは話した。
同日の会見で対戦相手のマウリシオ・ショーグンも引退の日が近いことを匂わせ、またアレキサンダー・グスタフソンと戦うファブリシオ・ヴェウドゥムも残り数戦と明言している。今回のメディアデーでMMAPLANETでは質疑応答の機会を得たが、最後の返答後に「I miss Japan」と再び日本と言う言葉がホジェリオの口から発せられた。
日本のメディアの質問を通し、日本を思い返したような彼の笑みはバーチャル会見中、他には見られない表情だった。
──日本のDEEPでMMAファイター・キャリアをスタートさせてホジェリオですが、日本での一番の思い出を教えてもらえますか。
「一番の思い出は、サクラバと戦った時かな。たしか2002年(※実際は2003年12月31日)、右腕の大手術を行った後でずっと試合ができなかった時に、サクラバと凄く良い試合ができた。キャリアの序盤では最高のファイトだったよ。ビッグネームと戦うチャンスを貰えてね」
──引退試合がアブダビ、ファイトアイランドで戦うことになりました。最後の舞台が母国でないことをどのように感じていますか。
「ブラジルにはファミリー、友人、教え子たちがいる。でも、ここで戦うことになった。今、世界は本当に大きな問題を抱えている。COVID19と全世界の戦いになっている。UFCは米国に入国できないブラジル人が戦うことができるファイトアイランドという場所を作ってくれた。素晴らしいことだよ。
ファイトアイランドで戦わないと、今年は戦う機会を失ってしまう。ここで今、戦えることは素晴らしい機会を与えてもらったと思っている。ファイトアイランドで、新しい世代の皆とこれまでと違った経験をさせてもらっているよ」
──いつも気持ちで負けない試合をしてきましたが、最後にどのような試合を見せたいですか。
「とにかくベストを尽くしたい。今の僕ができる限りの試合をね。今は2005年のようなベストシェイプではないけど、あの頃のような試合をしたいと思っている。そうショーグンと戦った時(※2005年6月26日)のようなビッグファイト、エキサイトな試合をしたいね」
■UFC ESPN14対戦カード
<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウィティカー(豪州)
ダレン・ティル(英国)
<ライトヘビー級/5分3R>
マルリシオ・ショーグン(ブラジル)
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)
アレキサンダー・グスタフソン(スウェーデン)
<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
マリナ・ホドリゲス(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ(英国)
カジムラッド・アンデグロフ(ロシア)
<ウェルター級/5分3R>
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)
ペーター・ソボタ(ドイツ)
<ウェルター級/5分3R>
カムザット・チマエフ(スウェーデン)
リース・マッキー(英国)
<ライト級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
ジェイ・ハーバート(英国)
<ウェルター級/5分3R>
ニコラス・ダルビー(デンマーク)
ジェシー・ロンソン(カナダ)
<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コリアー(米国
トム・アスピナル(英国)
<フェザー級/5分3R>
モフサル・エフロエフ(ロシア)
マイク・グランディ(英国)
<ヘビー級/5分3R>
ハファエル・ペッソア(ブラジル)
タナー・ボーザー(カナダ)
<女子バンタム級/5分3R>
ベチ・コヘイア(ブラジル)
パニー・キアンザド(スウェーデン)
<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・エメエフ(ロシア)
ニクラス・ストルツァ(ドイツ)
<バンタム級/5分3R>
ナサニエル・ウッド(英国)
ジョン・カスタニエダ(米国)