【写真】ストライカーではなく、打撃の強いウェルラウンダーというファイトができるか (C)MMAPLANET
20日(日)に東京都大田区の産業プラザPIOで開催されるGrachan45のメインで、獅庵とGrachanバンタム級王座決定戦を戦う伊藤空也インタビュー後編。
これから先に進むために、今回のタイトルを必ず獲らないといけない通過点と断言した伊藤。Braveでの日々が、彼に自信と自覚を与えた。
<伊藤空也インタビューPart.01はコチラから>
──Braveで練習するようになり、どういう部分で違いを感じましたか。
「それぞれの局面のレベルの高さですね。レスリングだけでなく、打撃にしても。当然のようにレスリングは一から教わりました。強い選手が多くて、そのなかで食らいついていくという状況はやはり地方で練習をするのとは違うかと思います。ここで練習していれば、間違いなく強くなると思いました」
──Braveで練習するようになり、伊藤選手のMMAの変化した点はどこになるのでしょうか。
「僕も一応、空手出身なので打撃で勝負していた部分があったのですが、その打撃に関して際が良くなったと思います。それは組みが成長したので、打撃を思い切って使うことができるようになったからで。
以前は寝かされたら最後だっていう感じで戦っていたのですが、今は寝てからでも勝負できると思えるようになりました。宮田先生にグラップリングを指導してもらえるようになり、選定は本当に寝技も強くて……」
──鈴木隼人選手が引退し、坂巻魁斗選手が他のジムに移りました。体格的にも良い練習パートナーだったと思うのですが、この辺りの影響はないですか。
「先輩がいなくなったのは、寂しいです。目標だったので。でも、甘えるのではなくて自分たちがしっかりとやっていかないといけない、強くならないといけないと思っています」
──打撃重視からMMAとして幅を広げてきた。そういう部分で対戦相手の獅庵選手と重なる部分もありますね。
「実はそう思っていたんです。ファイトスタイルだけでなく、大阪ですけど色々と苦労して格闘技をやってきたと聞いていますし。背負うモノとか、重なってくることはあります。ケガで苦しんできたという部分も含め。
だからこそベルトを獲るという気持ちは強いと思います。そこは僕も同じです」
──Braveの一員として、このような試合がしたいというのはありますか。
「打撃だけじゃないというのは見せたいです。レスリングから寝技まで対応できる、全てを出して戦いたいです」
──レスリングや寝技に自信がついたことで、逆に打撃とのバランスが狂うということはないでしょうか。絶対に立って戦うんだと思って試合をしてきたときと比較して、できることが増えたので。
「自分の我を出して、打撃ばかりにならないこと。その方が気を付けたいです。レスリングをやるべきところで、レスリングで勝負できるように」
──このタイトル戦後、どのようなキャリアの積み方を考えていますか。
「BraveにはRIZINに出ている選手も多いので、セコンドとかで会場へ行くとやはり憧れる気持ちは大きくなります。いつかRIZINに出たいという気持ちはあります。
ただ出るのがゴールじゃないです。盛り上がっているバンタム級のトップと鎬を削り合える選手になっていきたいです。その前にグラチャンでベルトを獲らないといけないです。ここは通過点と思って、今やるべきことをやりぬく。その繰り返しで、トップの選手に勝てるようになろうと思います」
■視聴方法(予定)
9月20日(日・日本時間)
午後1時30分~FITE
■ Grachan45対戦カード
<Grachanバンタム級王座決定戦/5分3R>
獅庵(日本)
伊藤空也(日本)
<ライト級/5分2R>
植田豊(日本)
小谷直之(日本)
<ライト級/5分2R>
岸本篤志(日本)
鈴木一史(日本)
<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
小島勝志(日本)
<ウェルター級/5分2R>
竹川光一郎(日本)
川中孝浩(日本)
<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
高橋謙斗(日本)
<フライ級/5分2R>
石綱テツオ(日本)
宮内拓海(日本)
<ライト級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
藤村健悟(日本)