UFC on ESPN16:第2試合・ケイシー・ケニー vs. アラテンヘイリ

バンタム級

UFC3勝1敗のケニー。勝った相手がレイ・ボーグ、デニス・バミューデス、ルイス・スモルカとなかなかの曲者揃い。5歳で柔道を始め、16歳の時にUSJA IJFの55kg以下級で全国優勝している。他、レスリングのグレコ・フリーでも州大会で優勝経験がある。しかし、マラブ・デヴァリシビリにはねちっこいテイクダウンで判定負け。

中国・内モンゴル自治区出身のアラテンヘイリはここまでUFC2連勝。初戦はUFC初のモンゴル人ファイター・バットゲレル・ダナーにテイクダウンする展開で判定勝ち。2戦目はベテランのライアン・べノイに互角の展開から3Rにタックルに切り替えて判定勝ちしたが、正直すぎるタックルばかりで、後半は切られていた。RoadFCでは朝倉海と対戦したが秒殺KO負けしている。

ワンツーを打ち込むケニー。アラテンヘイリもパンチを打ち返し打撃戦。強い左を打ち込んだケニー。左ハイ。ミドル、ローも入れる。打たれているアラテンヘイリ。前に出たところに左フックをもらうがアラテンヘイリ下がらない。中国人ファイターらしい頑丈さ。しかし左をもらった。左ミドルを嫌がっているアラテンヘイリ。ケニーのワンツーがヒット。左がまたヒット。左ミドル。ヒット数が3倍以上。左ミドルで体がくの字に曲がるアラテンヘイリ。残り1分。打たれてもまだ手を出していくアラテンヘイリ。確実にダメージはあるが。ワンツーから左ミドルを入れたケニー。ホーン。

1Rケニー。

2R。左ミドルをもらっているアラテンヘイリ。左ハイ。アラテンヘイリはパンチを打たれるところを相打ち覚悟で打ち返している。実際相打ちに。ケージまで下がったアラテンヘイリ。左ストレート、左ミドルをもらっている。相当打たれているのにゾンビのように打ち返していくアラテンヘイリ。ただ手数でも負けている。強烈なミドルが何発も入っている。嫌がる様子は見せているアラテンヘイリだが倒れない。ホーン。

2Rケニー。

3R。まだパンチで出るアラテンヘイリ。左ミドルが何発もヒット。ほぼ何の対策もなしに打たれ続ける展開が続いている。今日はタックルを仕掛ける様子もない。圧倒しているケニーだが、攻撃を入れ続けてもアラテンヘイリの様子は変わらない。バックブローがヒット。残り30秒でタックルを仕掛けたのはケニー。しかし切られる。左ハイ、左ミドル、左ストレートを入れたケニー。さらにラッシュしたがタイムアップ。

30-25、30-26、30-27の3-0でケニー勝利。

ダウンがあったわけでもなく、グラウンドのポジションで制圧したわけでもなく、ずっと正面から打ち合っていて10-8を2Rつけるジャッジがいるほどの一方的な展開。ケニーも早々にKOできると思っただろうが、最後まで倒すことは出来ず。

アラテンヘイリも手を出し続けていたのでいいのが当たれば逆転もあったかもしれないが、まずほとんど当てさせてもらえず。技術レベルに差がありすぎた。打たれ強さというか、我慢強さは見せたが、それだけ。

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