女子バンタム級5分5R。ホルム2位、アルダナ6位。
38歳のホルムはUFC史上に残るアップセットでロンダを下しタイトルを獲得したが、初防衛に失敗。その後階級を上げた女子フェザー級の初代王座決定戦でジャーメイン・デ・ランダミーに判定負け、デ・ランダミーの返上したタイトルを獲得したクリス・サイボーグにも挑戦したが判定負け。さらに、昨年7月には再びバンタム級でアマンダ・ヌネスと対戦したが、ハイキックでダウンを奪われパウンドで初のKO負け。正直再戦しても勝ち目がないように思えただけに、再挑戦へのハードルは高い。
メキシコのアルダナは32歳。直近6戦は5勝1敗で、唯一敗れたのはタイトル挑戦したラケル・ペニントンでのスプリット判定負け。前回はランキング2位のケトレン・ヴィエイラにボクシングで劣勢だったが、強気に打ち合って左でダウンを奪うとパウンドで意識を飛ばしてのKO勝ち。ボクシング世界王者のホルム相手にどこまで打ち合えるか。オッズは微差でホルム優勢。
両者見合いで牽制。ホルムの左がヒット。サイドキック。ワンツー。アルダナ前に出てきたがホルムが距離を取る。サイドキック。突進してパンチ連打を入れたホルム。追いかけていくアルダナだが、間合いが詰まるとホルムがパンチ連打で出るのでヒットしているのはホルム。左ハイ。詰めてくるアルダナにサイドキック。さらに飛び込んでタックル。ボディロックからテイクダウンを狙うが、オーバーフックで投げて凌ぐアルダナ。が、残り10秒で投げたホルム。ホーン。
1Rホルム。
2Rも距離を取るホルムをアルダナが追いかけるが捕まえられない展開。間合いが詰まったところでホルムの連打がヒット。サイドキック。ホルムの左フックがヒットしバランスを崩すアルダナ。アルダナ工夫がない。前に出てホルムの打撃をもらい続ける展開が続く。タックルに来たホルムを受け止めたアルダナ。しかしそのまま押し込むホルム。ボディロックしてテイクダウン。サイド。ガードに戻したアルダナ。ホルムインサイドからパウンド。蹴り離したアルダナが立つ。残り1分。サイドキックで近寄らせないホルム。ホーン。
2Rホルム。ボクシングではなくMMAファイターとしての完成度で上を行っている。
3R。このラウンドを落とすと判定勝ちがほぼなくなるアルダナだが、愚直に出続ける。ホルムは変わらず下がりながらパンチを入れていく。アルダナがより距離を詰めようと踏み込んできたところに見事なタイミングでタックル。オーバーフックしての投げで返そうとしたアルダナだが寝かされた。ホルムパス。サイド。マウント!ホルムパウンド!アルダナ暴れると足を入れて引き剥がし、スクートになったところで立つ。立ち際にタックルに入ったホルムだがアルダナ切った。また距離を取るホルム。アルダナ追いかけるが、サイドキックで止められる。ホーン。
3Rホルム。
4R。距離を取り、追いかけてきたアルダナが間合いに入るとパンチを入れるホルム。また組み付いてボディロック。テイクダウン。アルダナすぐに下から足で距離を作り柔術立ち。ひたすら間に出るアルダナ。前に出る勢いを強めるアルダナだが、やはり捕まえられない。ホーン。
4Rホルム。
5R。もはや勝負しなくていいホルム。アルダナ、追いかけることしか出来ない。サイドキックを顔面にヒットさせるホルム。さらに前に出ていくアルダナだがホルムの打撃をもらい続けるのみ。半ば小走りで前に出るアルダナだが同じスピードで距離を取られる。出てきたところにホルムタックル。テイクダウン。勝負あったか。残り1分。アルダナ下から殴る。蹴って距離を作ったアルダナが立つが、立ち際にボディにミドルを入れたホルム。ホルムここに来て手数を増やす。パンチ連打からケージに押し込むとラッシュ。タイムアップ。
50-44、50-45×2の3-0でホルム勝利。
10-8つけるラウンドは無いと思ったが、ホルムが文句なしの完勝。MMAファイターとしての完成度で上回った。