UFC on ESPN+38:第6試合・マテウス・ガムロ vs. グラム・クタテラーゼ

ライト級。

UFCデビュー戦対決。当初はへナート・モイカノ vs. マゴメド・ムスタファエフだったが、モイカノが個人的事情で欠場したことでガムロットの出場が決まったものの、今度はムスタファエフが今月に入って欠場。クタテラーゼが急遽UFCデビューすることに。

地元ポーランドのKSWのフェザー級&ライト級2冠王のガムロ。ADCCヨーロッパ王者にもなっているグラップラーだが、打撃も向上してきている。ここまで17戦全勝。KSWでは元フェザー級王者でRIZIN出場もアピールしているクレベル・コイケにも勝利している。8月末にKSWライト級王座の防衛戦で判定勝ちしてからわずか2ヶ月半のインターバルでのUFCデビュー。29歳。

ジョージアのクタテラーゼは11勝2敗の28歳。前戦は昨年11月に中東・バーレーンで行われたBraveCFでの試合で、元UFCファイターのフェリペ・シウバ(1勝2敗でリリース)に44秒KO勝ちしている。ストライカーだが、下になってからラバーガードを仕掛けるなど柔術テクニックも持ち合わせているが、一方ではテイクダウンディフェンスに難がある。

間合いを詰めていくガムロ。クタテラーゼは蹴りを入れる。ガムロシングルレッグ。テイクダウン。クタテラーゼは得意のラバー。かついでパスを狙うガムロ。クタテラーゼは足関。ガムロが逆に足関を仕掛けると、足を抜いて立ったクタテラーゼ。スタンド。パンチで出るクタテラーゼ。ガムロジャブ。ガムロのタックルは切られる。クタテラーゼがミドル。残りわずかでまた低いタックルに入るガムロ。切ったクタテラーゼだが、グラウンド状態のガムロの頭部に蹴りを入れてしまい注意を受ける。クタテラーゼ右ミドル。脇腹にヒット。ホーン。

1Rは僅差。押さえ込んでいたのはガムロだが、スタンドでの印象が良かったのはクタテラーゼ。

2R。クタテラーゼのミドルがヒット。ガムロタックルに入るが切られる。クタテラーゼが蹴りを入れていく。ガムロシングルレッグ。受け止められると膝を入れて離れる。ミドル、ハイを入れるクタテラーゼ。ガムロシングルレッグで飛び込むが、倒された勢いを利用して立ったクタテラーゼ。パンチ連打を入れる。苦戦しているガムロ。クタテラーゼのローにタックルを合わせてテイクダウン成功。残り90秒。クタテラーゼはラバーからオモプラッタ。外したガムロがパスを狙うが、クタテラーゼはガードに戻すとまたラバー。またパスを狙うが距離が出来たところで立つクタテラーゼ。打撃を入れていく。残りわずかでタックルに入ったガムロ。ギロチンに抱える。放してパンチを入れた。ホーン。

2Rクタテラーゼ。

3R。ガムロパンチからタックルへ。切られるとオーバーフックから投げを狙う。これも堪えられるとスクランブルから上を狙ったがクタテラーゼ離れた。ガムロまたタックル。今度は倒した。ハーフからパウンドを入れるがクタテラーゼは立ちに行く。立とうとしたところで足を刈って倒すガムロだがまた立たれた。離れ際に膝を入れるガムロ。動き続けてさすがに疲れが見えるガムロだが、クタテラーゼもこのラウンドはテイクダウンを取られており、警戒して打撃の手数が減っている。パンチを入れるクタテラーゼ。出てきたところにカウンターのタックル。ガムロが下からまたラバー→オモプラッタ。抜いて担ぎパスしつつパウンド。動かず攻め続ける。タイムアップ。

3Rはガムロか。1R次第だが…。

10-9クタテラーゼ、10-9ガムロ、10-9クタテラーゼ。スプリットでクタテラーゼ勝利。割れたのはやはり1R。

僅差の試合。ガムロはMMA初黒星。勝ったクタテラーゼだが喜びは見せず。

Guram Kutateladze def.  Mateusz Gamrot :: UFC on ESPN+ 38 :: MMA Decisions

メディアのジャッジもクタテラーゼ支持が多数派。