【写真】ONE北米というだけでなく、ロシア北米というべきアバソフナカシマの世界戦だ (C)MMAPLANET
31日(土・現地時間)、ONE Championshipの公式ホームページで11月6日(金・同)に中継されるONE113「Inside the Matrix02」の対戦カードが発表された。
ONEにとって7カ月振りのメガ・イベントとなるInside the Matrix大会は、昨日30日に世界戦4試合を含む6試合がライブ中継された。日本ではABEMAのライブ中継中に若松佑弥の出場とキム・キュソン戦が明らかとなっていたが、今回の発表でキックボクシング2試合を含む6試合の全容が分かった。
メインはONE世界ウェルター級王者キャムラン・アバソフに、ジェイムス・ナカシマが世界戦だ。昨年5月に岡見勇信を破り、10月にゼバスチャン・カデスタムを破りONEウェルター級の頂点に立ったアバソフに対し、ナカシマはキャリア9連勝でLFAウェルター級王者に輝き、10戦目からONEに戦場をONEに求めるとルイス・サッポや岡見を相手に3連勝中で、キャリア全体を通してはデビュー以来12連勝で負け知らずだ。
昨夜はLFAで暫定フェザー級王者だったタン・リーが、マーチン・ウェンをKOしONE世界フェザー級チャンピオンの座に就いており、北米フィーダーショー王者の実力を見せつけた。今回はそのLFA王者が、ロシア系のアバソフの王座に挑む。いってみればアバソフはウェンやオンラ・ンサンのようにアジアにMMAを普及させたONEの顔ではない──故に昨夜の4大タイトルマッチに並ぶことがなかった。ONEを職場として選択したキルギス国籍の王者アバソフとナカシマの世界戦は、これまでのONEとは違うストーリーラインにあるマッチアップといえる。
セミではライト級=ティモフィ・ナシューヒンピーター・バウシュトが組まれた。バウシュトは下石康太やエドゥアルド・フォラヤンに勝っており、昨夜の大会で世界ライト級王者クリスチャン・リーに挑戦したユーリ・ラピクスよりも下馬評では実力者と目されてきた。
こじつけになってしまうが、ンサンを破り世界ミドル級チャンピオンになったライニア・デリダーと同じオランダ人──バウシュトもまたONEの勢力分布図を変える力を持つ新勢力だ。エディ・アルバレスをKOしたナシューヒンとの一戦は、次期挑戦者決定戦の意味合いも十分にあるだろう。
ようやくみられる日本勢=若松は、かつて日本のHEATで戦いEvolveトライアウトで合格者であるキム・キュソンと戦うが、負けは許されないどころか、その先のステップとなる勝ち方が求められる。 また王者アンジェラ・リーが産休に入った女子アトム級戦線、来年1月にスタートするという話のGPトーナメント、その査定試合といえるのがプリシーラ・ガオールモン・ボーの一戦だ。デビュー戦で、現UFC世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリに勝利しているボーは、ストロー級時代の緩いラインの時は見るべきところの少ないファイターだったが、アトム級に絞ると打撃がキレキレだ。ストロー級のシィオン・ヂィンナンに続きチャイナパワーを誇示でるか。インドネシアの散打ファイター=ガオルとの戦いは、その試金石となる。
■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」
■ONE113 Inside the Matrix02対戦カード
<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ(米国)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ピーター・バウシュト(オランダ)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
若松佑弥(日本)
<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ヨゼフ・ラシリ(イタリア)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ラモン・ゴンザレス(フィリピン)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
モン・ボー(中国)
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