【UFN181】UFCラストファイト、アンデウソン・シウバはTKO負け。今後は──「結論を出すのは難しい」

<ミドル級/5分5R>
ユライア・ホール(ジャマイカ)
Def.4R1分24秒by TKO
アンデウソン・シウバ(ブラジル)

手を合わせ、タッチグローブ、そして一礼して試合に臨んだアンデウソン。互いに慎重な姿勢で、最初にコンタクトする前にホールがスイッチしローを蹴る。ここで既に1分10秒が過ぎており、オーソに戻したホールとアンデウソンが共にローを繰り出す。アンデウソンは左ミドル、ガードしたホールは左ジャブを伸ばす。ホールは右ハイを蹴った際に尻もちをつき、直ぐに立ち上がるもアンデウソンはワンツーで前に出て、さらに左から右を鋭く伸ばす。

距離を詰めてパンチを打つアンデウソンが、ミドルを狙った際にホールの右を被弾。一旦間合を外したアンデウソンは、木人シャドーからフグトルネードを見舞っていく。左ジャブのホール、アンデウソンは左ボディフックを入れ、前に出てワンツー。右ミドルには左ジャブを合わされるも、より積極的だったアンデウソンが初回を取った。

2R、サイドとバックの間のような腹への蹴りを繰り出したアンデウソンは、大きく踏み込む。そして距離を取ったホールに対し、サイドキックを入れる。さらにアンデウソンは関節蹴りを見せると、右ジャブを伸ばす。引き続きアンデウソンが右関節蹴り、左前蹴りを繰り出すと、ホールのグローブに不備があり試合が中断される。

再開後、後ろ回し蹴りを見せたアンデウソンが、再びウィンチャンのような動きを見せて距離を詰める。ホールは左ジャブとローぐらいで、動き少ない。と、左に回るアンデウソンに左後ろ回し蹴りを繰り出す。動きがあるが、攻めはあまりない5分が終わった。

3R、右バックハンドをボディに放ったアンデウソン。ホールは左を伸ばすも完全に受動態ファイトで、ときおりステップジャブを見せる。アンデウソンも自分の距離にいるが、手数は多くない。そのアンデウソンは後ろ回し蹴りを外し、ジャブを増やす。下がり始めたホールにアッパーを狙い、距離を詰めたアンデウソンがケージに押し込み足の甲を踏みつける。

体を入れ替えたホールが右ストレート、エルボーと攻め姿勢を見せ始める。と、右フックをテンプルに打ち込み、この一発でアンデウソンがダウン。パウンドを受けるアンデウソンはホールの右足にしがみつくが、鉄槌を落とされながら時間に救われた。

4R、左ハイを繰り出したアンデウソン、ダメージはどこまで残っているのか。ジャブの距離で前蹴りを見せるアンデウソンだが、大振りの左右のフックを放ちながら踏み込んだところで、がら空きになった顔面に右フックを当てられ腰からキャンバスに崩れ落ちる。

このままパウンドを受け続けたアンデウソンを見て、ハーブ・ディーンが両者の間に割って入る。そのハーブの足にしがみつくなど、意識はなくても本能として戦闘意欲を持ち続けたアンデウソンは、完敗も歴戦の勇者ぶりを最後まで見せてくれた。

互いに正座をし、手を合わせてからハグ。涙のホールと、笑顔のアンデウソン──一つの歴史が幕を閉じた。

アンデウソンはバックステージインタビューで「ファイトはファイトだ。ケージに入ると、勝つか負けるかは50/50だ。今日のユライアはベストだった。しっかりと勝ちに来て、僕もその時を十分に楽しめた。今日が最後の日、ここで戦えてハッピーだ。UFCで最後の試合をファン、UFCファミリーに披露できて楽しかった」と話すと、マイケル・ビスピンが「これが最後のMMAになるのか?」と尋ねる。

「分からない。まず家に帰り、チームと数週間、全てを見直す。それからどうなるのか。これが最後か、そうでないのか結論を出すのは難しい。MMAは僕にとって空気と同じ。全ての人生をコレに賭けてきたから。UFCで戦った全ての試合が、最高の想い出だ」と返答した。


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