UFC on ESPN+39:メインイベント・ユライア・ホール vs. アンデウソン・シウバ

ミドル級5分5R。ホールランキング10位。この試合が引退試合となるアンデウソンは、昨年5月にジャレッド・キャノニアに敗れてからはノーランカーになっている。

アンデウソンの全盛期にTUFに出場し、コーチのソネンから「こいつならアンデウソンに勝てる」という評価を得ていたホールだが、TUF決勝で事前ランキング最下位のケルヴィン・ガステラムにまさかの敗戦。その後、2015年の日本大会でローリングソバットによるKO勝利というインパクトを見せたことはあったが、基本勝ったり負けたりで、結局ブレイクすることはなかった。昨年1月はヴィトー・ベウフォートの引退試合の相手として試合が組まれていたが、直前に減量による体調不良で欠場し、引退試合をキャンセルさせている(なお、結局ヴィトーも引退していない)。今回はしっかりと体重を落としてきた。

UFC史上に残るファンタジスタ・アンデウソン。王座陥落からの戦績は1勝6敗1NCで、禁止薬物使用で出場停止になるなど、晩節を汚した部分はあるものの、将来の殿堂入りが確実な偉大な選手であることにはかわりはない。昨年2月には、試合前日に消滅した地元オーストラリアのロバート・ウィテカーのタイトルマッチに替わってメインに昇格したイスラエル・アデサニヤとの試合で、アメイジングな打撃戦で会場を沸かせたが、続く5月の試合では、ジャレッド・キャノニアのローで足を負傷し、キャリア初の1RKO負け。

じわじわ出るホール。アンデウソンは距離をキープして回る。1分経過し両者まだ手を出していない。蹴りのフェイントを見せるホール。ジャブ。間合いが遠く届いていない。アンデウソンのロー。またロー。ハイ。遠い間合いから蹴りを入れていく。ホールはじわじわと出ると逆に右ハイ。アンデウソン初めて出た。ジャブの連打から左。左ミドル。オーバーハンドの左。ホール後退。前に出ていくアンデウソン。しかしホールのパンチを被弾している。また間合いを詰めたアンデウソン。フグトルネード。残り1分。見合い。ホール出られない。アンデウソンが前に出て右ボディ。パンチ連打で出ると距離を取るホール。ホールのジャブがヒット。ホーン。

1R手数でアンデウソン。動きがいい。

2R。アンデウソン前蹴り。また間合いを詰める。ホールもフェイントは見せているが手が出ていない。アンデウソンバックキック。ホールも前蹴りを入れた。また見合いに。じわじわ間合いを詰めるホール。残り30秒になってジャブを入れていくホール。アンデウソンも打ち返すがサークリング。ホーン。

2Rは微妙。

3R。ホール右ハイ。アンデウソンも右ミドル・右ローを打ち返す。手数が増えてきた。アンデウソン出る。ホールはサークリングで距離を取った。詰めていくアンデウソン。ジャブ。ホールも打ち返す。アンデウソンの右でアイポークをアピールしたホールだがレフェリースルー。出ていくアンデウソン。右アッパーがヒット。クリンチするホール。アンデウソン足踏み。パンチを打ち込むホール。アンデウソンも打ち返したが右をテンプルにもらいダウン!パウンド!もらったアンデウソンだがシングルレッグで凌ぐ。ホール鉄槌。ホーン。

3Rホール。残り時間があったら止められていた可能性が高いダウンで、ダメージも残っているはず。

4R。ジャブの差し合い。アンデウソンが前に出てパンチを入れるが、ホールのカウンターをもらいダウン!ホールパウンド。もらっているアンデウソン。レフェリーハーブ・ディーン、見かねて止めた。

やはり加齢により動体視力が衰え打たれ弱くなっているか。後進に後を託しきれいな幕引き。

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