【Brave CF44】立ちも寝技も、攻める姿勢のアミン・アユブがシウバをKOし新Brave CFライト級王者に

<Brace CFライト級選手権試合/5分5R>
アミン・アユブ(フランス)
Def.4R1分23秒by TKO
クレイトン・シウバ(ブラジル)

34歳のチャンピオンに対し、24歳のチャレンジャー=アユブがローを蹴られ、蹴り返す。長身の王者が距離を詰め、左フックもアユブがフックから組んでダブルアンダーフック──ボディロックテイクダウンを決める。すぐにシウバが立ち上がると、体を入れ替えて左フックを振るいつつ組んでボディロック&テイクダウンを決める。

ハーフのアユブはブリッジもリバーサルはできず、シウバが左のパンチを入れる。フルガードに戻したアユブは、パウンド受けながら腰を切って腕十字。腕を抜いたシウバにオモプラッタを仕掛ける。ここも腕を抜いたチャンピオンは、再度オモプラッタを防いでガードの中に収める。アユブはケージを蹴って腕十字へ。左腕が伸びかけるが、右腕で足を払って防いだシウバのトップが続き初回が終わった。

2R、アユブが右ローを蹴り、シウバは後ろ回し蹴りも空振りに。左フックを当てた挑戦者は、リーチで優るシウバに果敢に打撃戦を仕掛ける。ワンツーから左フックを2発当てたアユブは右ローを蹴り、右ストレート。カウンター狙いのシウバが、一気に踏み込んで左フックを狙う。これは空振りとなるが圧力を高め距離を詰めていく。

両者揃ってカーフを蹴り、リーチは長いが接近戦でガードが甘いシウバとの距離をアユブが詰める。フックを当てたアユブは、クリンチに持ち込んだシウバはから離れてローを蹴る。挑戦者もローを返すと、シウバがサイドのフックキックを繰り出す。直後にシウバが組んでケージにアユブを押し込む。アユブは左エルボー、ヒザをボディに入れるとチャンピオンが離れる。追いかけたアユブは、逆にテイクダウンを許しまたも下でラウンドを終えることとなった。

3R、果敢に左を振るっていくアユブに対し、間合を外したシウバがロー、組んでケージに。体を入れ替えたアユブは、左を当てて距離を取り直す。スイッチを見せる挑戦者は左フックから前に。ヒザ蹴りにダブルを合わせたシウが、スラムでテイクダウンを決める。ギロチンにもパスでサイドを取り、頭を抜いた王者は足を戻されると、右のパンチを入れる。アユブはフルガードを取り、ケージを蹴りながらここも腕十字へ。肩抜き後転を耐える王者は、左腕が伸びそうになりながらヒジをずらし、正対して防御成功──パンチを落としていく。

殴られながらアユブは腰を切ってまたも腕十字へ。今度は腕をクラッチして耐えたシウバが、担ぎパスを決める。直後にアユブはスクランブルからバックを取り、後方からアッパーを思い切り3発突き上げ、ダメージを与えてラウンドを締めた。

4R、前に出てボディストレートを決めたチャレンジャーは、右に回るシウバに左を当てる。続くスピニングバックフィストは空振りにんったが、動きは明らかに王者を上回るアユブが左フックを当てる。背中が伸び棒立ちになった王者に、アユブがもう一度左フックを打ちこむ。腰が落ちケージにもたれる形になったシウバは、右フックに続き左フックを打ち抜かれダウン。勝負は決まった。

「長い勝負になることは分かっていたよ。全てのラウンドで寝技の展開になったね。4カ月の準備? いやフランスは3月からロックダウンがあり、僕はケガをしていたから6カ月ほど外出もできなかったんだ。でもマネージャーからタイトル挑戦の電話があって受けた。本当に背が高い相手だったから、中に入ることは簡単じゃなかったよ。アジャストして、タイミングを測りつつ戦ったんだ。アブドゥラギモフのおかけで、凄く良い寝技のトレーニングができた。彼はジムの皆を極めてしまうんだ」と笑顔で新ライト級チャンピオンは語った。


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