<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ファン・ロン(中国)
Def.3-0
ユーリ・シモエス(ブラジル)
シングルレッグを仕掛けたシモエスは、ボディロックでロンをケージに押し込み、ヒザを突き上げる。これが急所に入り、試合が中断される。再開後、中央で仕切り直しとなりシモエスは左フックからのダブルレッグを外され、右フックを被弾する。
ロンはテイクダウンを取られないよう、シモエスは殴られない距離を取る展開に。シモエスは左フックからダブルレッグ、ケージにファンを押し込みシングルに移行──テイクダウンを決める。頭を押して立ち上がろうとするファンに対し、シモエスはボディロックから背中をつかせスクランブルでバックへ。嫌がって引き込んだファンを殴ったシモエスが初回をリードした。
2R、ダブルを切られ引き込んだシモエス。ファンは当然、寝技に付き合わずブレイクが命じられる。スタンドの展開でファンが2発右を入れる。寝転がり足を狙うが、汗で滑りキャッチできなかったシモエスは、レフェリーにスタンドに戻される。踏み込みに勢いがなくなったシモエスは続くローシングルも切られてガードを取り、立たされる。右に合わせてテイクダウンを狙ったシモエスは、抑えるよりも下を選択してしまいMMAとして負のスパイラルに入っている。
左フックを被弾し、組んでガードのシモエスはブレイクでスタンドに。それでも右を当てたシモエスがダブルレッグからボディロックでドライブ。逆側のケージまで押し込むと、最後の5秒でテイクダウンを決めるが挽回とはならなかった。
最終回、蹴り足をキャッチしても、リリースしてからパンチで前に出るファン。シモエスは組んでひきこむところで右を被弾する。パンチに勢いがないため、ファンは殴られてもテイクダウンだけを警戒して戦う。組めないシモエスは、立ちのプレッシャーに耐えられず引き込む。立たされ、シングルで腹ばいになるシモエス。絶対に有利な態勢でも、寝技にいかないファンは徹底したテイクダウンを切り続ける。
残り90秒、シモエスは右を当ててダブルレッグを決めると即マウントへ。左右のパンチ、エルボーを入れたシモエスは、ケージキックでマウントを失うが、サイドで留まりエルボーを入れて、再びマウントを取る。左右のパンチを続けるシモエスはヒジ打ちから腕十字へ。これは極まらず、ファンがパンチを集中させてタイムアップに。
結果、ADCCを2度制した柔術家はMMAデビュー戦で判定負けとなった。
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