【写真】ユン・チャンミンの言葉は礼儀正しく、自信があるということ。慇懃無礼ではないことは、声のトーンで伝わってくる(C)MMAPLANET
20日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix04」で高橋遼伍とユン・チャンミンが対戦する。
格闘代理戦争で優勝、ONEと契約後は4連勝中のK-MMA将来のエースが、元修斗環太平洋王者との対戦に大いなる自身を伺わせている。
「高橋選手のスタイルは古い」、「レベルの違いを見せる」──そんな大言を吐ける要因とは。
──来週、高橋遼伍選手とシンガポールで戦います。今の調子はいかがですか。
「格闘代理戦争からONEと契約し5試合目になり、色々と経験を積んできました。これだけ経験してきたのもあるので、100パーセントの自信をもって高橋選手と戦います。
最後に試合をしてから10カ月、パンデミックも起こり試合が組まれなかった。もちろん、精神的に厳しい時もありました。ただし、それは自分だけではないです。皆が同じ状況でした。何よりもチャトリさんは、必ずチャンスをくれると信じていました。だから、この試合は本当に大切な一戦です」
──ところで練習にコロナ禍の影響は出なかったですか。
「パンデミックが起こる前、最後の試合で4連勝することができたのですが、それからの3カ月はちょっと厳しい時期を過ごしていました。でもパンデミックが起こってから、他の人とは違うのかもしれないですが、余計にやる気が出てきたんです。
自分を取り戻せた気がします。パンデミックが起こってからは、しっかりと過ごすことができていました」
──ロックダウンがあっても、練習を続けることは可能でしたか。
「外でジョグをしたり、ビーチで一緒に住んでいる友人にミットを持ってもらい……家でもスタミナ・トレをやっていたので大丈夫でした」
──ジムで練習はできなかったということですね。
「ジムで練習ができないのは、4週間ほどだけでした。ジムで練習が許されるようになっても検温をして、マスクをするのが決まりで。ただ、以前から1人で練習するのも好きでしたし、以前と変わりなく練習して本当に問題はなかったです。
その後はもの凄い変化がありました。キム・ドンヒョンさんを通して、ジョン・チャンソン選手を紹介してもらったんです」
──おお、コリアンゾンビを!!
「ハイ。ジョン・チャンソン選手のブライアン・オルテガ戦が決まる前の2カ月間、7月と8月にしっかりと一緒に練習させてもらったんです。本当に色々なことが勉強になりました。
それは技術的な部分だけでなく、精神的な面でも。だから、今回の試合には絶対の自信があります。これまでとは違ったユン・チャンミンを見せることができるはずです」
──特に勉強になったのはどのような点でしょうか。
「そこは作戦に関係してくる部分もあるので、控えさせください。試合が終わってからお答えします。ジョン・チャンソン選手のジムには彼以外にもフェザー級の選手が在籍していて、常に4人のフェザー級ファイターと練習できたのは本当に良かったです。
あとパク・ジュンヨン、チョン・ダウンという2人のUFCファイターとも練習できました」
──格闘代理戦争の時からユン・チャンミン選手を知っている日本のファンも、相手が高橋選手だと複雑な気持ちになってしまいますね。
「それは自分も全く同じです。自分はABEMAの格闘代理戦争でデビューの機会を与えてもらい、日本が大好きです。だから、可能であれば日本人選手と戦いたくはないです。でも、今回は元々対戦予定だった選手との試合がなくなり、高橋選手が唯一のオプションだと聞きました。他の選手はみな断ったと。自分にも選択肢はなかったです。試合が終われば、高橋選手と友達になりたいです」
──では高橋選手の印象を教えてください。元修斗環太平洋王者で、経験豊富なファイターです。
「本当に申し訳ないですが、あらゆる選手にとって過去3試合が最も大切だと思っています。高橋選手の過去3試合を見て、特に印象に残ることはなかったです。2012年のデビューで確かに自分より経験は豊かでしょう。ただし、高橋選手の試合を見ると、とてもスタイルが古いです。
3Rを戦う準備はしていますが、でもKO勝ちできるでしょう」
──つまり高橋選手はステップボードのような相手ですか。
「We are friends(笑)」
──もちろん、今は高橋選手との試合に集中しないといけないですが、2021年の目標を教えてください。
「タン・リーは高橋選手に勝って、挑戦権を手に入れました。最高のシナリオは高橋選手に勝って王座に挑戦することです。ただし、すぐにでなくても大丈夫です。チャトリさんから、『チャンミンは2021年に王座挑戦できる』と言ってもらっています」
──では高橋選手との試合で、何を見せたいですか。
「見せたいのは、一つだけです。自分は違うレベルにいること、それを見てほしいです。よく『ユン・チャンミンが4連勝できたのは、相手が弱かったからだ』というアンチの声を聞きます。自分の2戦目の相手はパク・デソンと判定までいきました。
3戦目のポー・トーはONEで4勝、3試合がKO勝ちです。その彼に自分は一度もクリーンヒットを許していないです。高橋選手には申し訳ないですが、彼がどのような作戦を考えていても何一つ通用しないです。自分は高橋選手とはレベルが違います」
■視聴方法(予定)
11月20日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」
■ ONE113「Inside the Matrix 04」対戦カード
<キック58・3キロ/3分3R>
アスランベック・ジクレーブ(ロシア)
ワン・ジュングァン(中国)
<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ジョセフ・ラシリ(イタリア)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ブルーノ・プッチ(ブラジル)
クォン・ウォンイル(韓国)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
ユン・チャンミン(韓国)
<61.35キロ契約/5分3R>
マイラ・マザール(ブラジル)
チェ・チョンユン(韓国)
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