ONE114:松嶋こよみ vs. ゲイリー・トノン

フェザー級。松嶋ランキング3位、トノン5位。

グラップラーのトノンは、ONEでは青木真也とのグラップリングマッチでデビューし、ヒールホールドで一本勝ち。翌年ONEデビューすると、グラップリングではなくパウンドで勝利。前戦は昨年5月で、中原由貴に得意の足関で秒殺一本勝ち。ここまで5戦全勝全フィニッシュ。

松嶋は2018年にONEデビュー戦で元王者のガフロフに1RKO勝ち。昨年8月には王者マーティン・ニューウェンのタイトルに挑戦したが、2RKO負けでタイトル獲得ならず。今年2月にはキム・ジェウォンにKO勝ちして再起に成功している。

打撃でバランスを崩した松嶋に飛びついてギロチンを狙ったトノンだが、松嶋密着し外すと、スタンドでバックに回る。離れ際に右を打ち込んだ。トノンタックル。がぶった松嶋だが潜ったトノンがバックに回る。足のロックを防いでいた松嶋だが四の字バック。トノンチョークへ。防いでいる松嶋だが、逆の腕でチョーク。今度は喉元に入ったが、引き剥がして逃れた松嶋。体勢が上になりトノンマウント!肘!回転した松嶋だがバックでついていくトノン。またチョーク。腕を掴んで外した松嶋。ゴング。

2R。トノンタックル。切った松嶋だがトノンが脇を差して組み付く。オーバーフックの投げで凌いだ松嶋。潜ろうとするトノンの顔面に膝を打ち込む。クリーンヒットはしなかったが、離れることに成功。スクートでブレイク。離れた間合いで打撃のフェイントを見せるトノン。虚を突いたタックル。倒された松嶋。足を抜かれてマウントになった瞬間に亀に。またバックマウント。腕で足を引き剥がそうとする松嶋。ハーフバックに近い体勢から、松嶋の足をホールドして腹固めで捕らえつつキムラを狙うトノンだが、松嶋正対し上になる。残り20秒で松嶋パウンドからグラウンド膝を顔面に打ち込む!トノンの立ち際に打撃を打とうとした松嶋だがゴング。

3R。右ミドルをキャッチしたトノンだが、引き込んで足関へ。外ヒール。回転して足を抜いた松嶋。スタンドに。松嶋タックルから引き剥がしてパンチを当てる。トノン、サークリング。逃げ切りに入ってる。セコンドの北岡からは「顔を狙うな!」と指示。松嶋が飛び込んでのパンチを単発で当てるが、手数が足りない。残り1分。北岡からの激が飛ぶ。しかし松嶋が出てもトノンに距離を取られる。松嶋パンチ連打で出たが下がって距離を取ったトノン。タイムアップと同時に悔しそうな表情を見せる松嶋。

判定3-0でトノン勝利。

松嶋、トノンのグラウンドを凌ぎきり、グラウンドの膝を打ち込むというチャンスも見せたが、前半リードされすぎたせいで、トノンに最後は余裕を持たれてしまった。

トノンは初の判定決着。これまで結構打撃も見せていたが、やはりレベルが上がると打撃を捨てて得意の寝技が命綱に。仕留めきれなかったことで、やや底を見せたか。

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