12月4日にシンガポールのインドアスタジアムで開催されたONE Championship「ONE: BIG BANG」。日本からは松嶋こよみ （パンクラスイズム横浜）が参戦。足関節を得意とする寝業師ゲイリー・トノンと対戦しました。
試合はトノンのしつこくてねちっこい寝技が全開。1Rには松嶋の蹴りをキャッチするとそのまま組み付いてグラウンドに引き込むとポジショニングで圧倒。2Rには絶妙のタイミングでカウンターのタックルでテイクダウンを奪うなどため息の出る試合運びを展開します。
対する松嶋はバックチョークを必死で堪えると、2R終了間際にはトノンのタックルを潰して頭部への膝蹴りから肘打ちであわやの場面を作って反撃開始。3Rはほぼスタンドの状態が続き、松嶋の逆転KOへの期待が高まりましたが、距離を取るトノンに対して松嶋はあと一歩踏み込む事が出来ずに試合終了。判定はトノンに軍配があがりました。
幻想が高まっていたトノンの寝技。極めの強さは一級品だけにそれを逃げ切った松嶋の動きは想像以上。それだけに3Rにもったいなさを感じたのは私だけではないでしょう。でも今日の試合を見る限りまだチャンスは回ってくるはず。再浮上に期待です。勝ったトノンはフェザー級王座の時期挑戦者に内定か。こちらも楽しみな存在です。
