フロイド・メイウェザーが『MEGA 2021』の1週間前に人気ユーチューバーと対戦することを発表


 プロボクシングの無敗の元世界5階級制覇王者、フロイド・メイウェザー・ジュニア(43。米国)が来年2月20日に人気YouTuberのローガン・ポール(25、米国)とエキシビションマッチで対戦することが明らかになった。メイウェザーが自身のインスタグラムにて映像と共に「2021年2月20日にスーパーエキシビション! 早期購入チケット発売中!」と発表したもの。複数の米メディアが報じており、米のボクシング専門メディア「ボクシング・シーン」の取材に対してメイウェザープロモーションの代表は、発表内容を認め「その内容は本物だ」と語ったという。

 メイウェザーは来年2月28日に東京ドームで開催される総合格闘技イベントの「MEGA2021」に出場することが発表されており、約1週間に日米を跨いで2試合を“ハシゴ”して消化することになる。

 ローガン・ポールは2260万人の登録者数を誇る世界的な人気YouTuberだが、過去に2度、同じく人気YouTuberのKSI(27、英国)とボクシング対決を行い、第1戦はアマチュアルールだったが、2019年11月の第2戦は米国ロスのステイプルズ・センターで行われ互いにプロライセンスを取得した上でクルーザー級の6回戦で再戦した。ポールはダウンを奪ったが追撃のパンチを見舞ったことで反則減点を取られて判定負けした。
 このとき前座にWBO世界スーパーミドル級王者のビリージョー・サンダース(英国)などの世界タイトル戦があったことで、ボクシングのコアなファンや関係者などから反感を買ったが、放映したDAZNの視聴者数は、2階級制覇王者のサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)が、WBO世界ライトヘビー級王者のセルゲイ・コバレフ(ロシア)に挑戦してTKO勝利した話題のタイトル戦を上回っていたという。

 ポールは、これまでもツイッターなどSNSを通じてメイウェザーに対する挑発を続けていて、何度も対戦計画が浮上していた。やっと本決まりになったわけだがメイウェザーにとっても「金になる」ポールの集客力は魅力だったのだろう。
「ボクシング・シーン」によると試合場所や階級などの細かいルールは明らかになっていないが「ファン・ミオ・ドットコム」にてPPV(有料放送)で生中継される予定。
 すでに料金も明らかになっており、12月28日までに購入の早割価格は24.99ドル(約2600円)だが、先行販売数が100万件を超えると、次に39.99ドル(約4160円)となり、来年2月11日から当日売りは69.99ドル(約7280円)の価格になるという。

 メイウェザーはたとえ体重差があっても“素人”のYouTuber相手ならば、スーパーフェザー級からスーパーウェスタ―級までの5階級を制覇した屈指のディフェンス力とスピードで、パンチをもらうこともなく翻弄できると踏んだのだろう。
 それでも万が一怪我でもすれば1週間後に東京ドームで行われる「MEGA2021」への参戦は難しくなるのかもしれない。
 「MEGA2021」の対戦相手には、こちらもYouTuberとしても人気の朝倉未来(トライフォース赤坂)で内定していたが、11月21日に行われたRIZINフェザー級王座決定戦で修斗世界フェザー級王者の斎藤裕(パラエストラ小岩)に判定で敗れたため正式発表は延期となっている。

 PCR検査や一定期間の隔離を強いられることを考えると1週間で2試合は難しいと思われますが…。あと、朝倉未来戦が内定していたこともサラッと書かれています。続きを読む・・・
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