UFC256:セミファイナル・トニー・ファーガソン vs. チャールズ・オリヴェイラ

ライト級。ファーガソン3位、オリヴェイラ7位。

ライト級トップファイターで、元暫定王者ながら、引退したヌルマゴメドフとの対戦はついに実現しなかったファーガソン。2年前と今年、いずれもタイトル戦で組まれていたのだが、ファーガソンの負傷欠場と新型コロナウイルスによるヌルマゴメドフのアメリカ入国不可により実現せず。それでも、代わりに組まれたゲイジーとの暫定王座決定戦で勝っていれば、10月に行われたヌルマゴメドフのラストマッチの相手はファーガソンになっていたはずだが、7年ぶりの敗戦でそれも実現せず。まだ公式ではヌルマゴメドフは王者の扱いで、新王者を決める決定戦についての話は出ていないが、勝てば確実にその一方の選手として名前が上がるはず。

ファーガソンより1年早く、2010年からUFCに上がっていたオリヴェイラだが、UFC17勝8敗のアベレージながら、フェザー級時代は体重オーバーを繰り返していたため、タイトル挑戦者として名前が挙がることはなかった。ライト級に戻してからは8勝1敗で、現在7連勝・7連続フィニッシュ継続中。一本勝ちの数はレジェンドのホイスを上回り、UFC最多だが、一方で倒せる打撃も持っている。3位のファーガソンに勝てば、次戦が初のタイトルマッチ(王座決定戦)となる可能性も高い。

カーフキックを入れたオリヴェイラファーガソンはフェイントからジャンピングキック。オリヴェイラのパンチがヒットして下がったファーガソンだが、回転しながらパンチを出すことでディフェンス。オリヴェイラ右ハイ。パンチを打ち込む。オリヴェイラ距離を詰めてボディロック。テイクダウン。サイド。ハーフに移行し肩パンチ。押さえ込みながらサイド→マウントへ移行。残り2分。細かい打撃を入れて削るオリヴェイラ。次第にハイマウントへ。肘を入れていく。ファーガソンは下からホールディング。腕十字!完全に伸ばされたがタップしないファーガソン。ホーン。

1Rオリヴェイラ。ニアフィニッシュで10-8をつけるジャッジもいるか。

2R。オリヴェイラが先に打撃を入れていく。蹴りをキャッチしてテイクダウンしたオリヴェイラ。パスを狙うオリヴェイラだが、片膝を着いているオリヴェイラの顔面を蹴り上げてしまい反則。同じ体勢で再開。またパスを狙っていくオリヴェイラ。上四方に回り肘を落とす。胴に足を巻いてディフェンスするファーガソン。足を掴んで足関を狙うが入れず。ノースサウスで押さえ込んだオリヴェイラファーガソンは下からホールディング。パウンドを入れるオリヴェイラ。ホーン。

2Rオリヴェイラ

3R。ファーガソンが間合いを詰める。オリヴェイラアッパー。また蹴りをキャッチすると、回転して逃れたファーガソンだが、立ち際にオリヴェイラがすぐタックルで担ぎ上げテイクダウン。ハーフ。サイドに。マウントに移行。ケージを蹴って返したファーガソンだがそこに三角!完全に入ったかと思われたが、下になりずらして外した。しかしまたサイドで押さえ込まれている。またケージを蹴って返そうとするファーガソン。そのまま回転して上になろうとしたが、オリヴェイラがまた倒して上に。残りわずかでサイドに回ったオリヴェイラ。押さえ込んだまま肘。タイムアップ。

判定30-26×3でオリヴェイラ判定勝ち。オリヴェイラの判定勝ちは2014年の同じ12月12日以来、ちょうど6年ぶりでUFCでは2度目。

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