【写真】もうソロソロという気持ちは、勝利と共に固まっていく (C)MMAPLANET
20日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAでTTFC09と二部制興行でプロ修斗公式戦Shooto2020#08が開催される。
メインで田中有キャプテン☆アフリカの環太平洋ライト級王座決戦が組まれ、ティーンエイジ・センセーション=西川大和の大阪初進出など注目カードが組まれるなか、田丸匠がダイキ・ライトイヤーと対戦する。
8月に安藤達也に敗れ、バンタム級タイトル戦線で後退を強いられた田丸は、臨機応変&柔軟MMAをより強固なモノにするために一歩踏み出す。
──群雄割拠の修斗バンタム級、2020年最終興行の大阪大会でダイキ・ライトイヤー戦です。
「自分の思っていた道筋とは違います。でも格闘技で強くなることを目的にしているので……この前の試合は負けたのですが、バンタム級になってあれだけ前に出ることができたのは自信にもなりました。バンタム級でも前に出ることができることを確認できました。
これで下がっても、前に出ても、積極的でも消極的でもという選択肢がある中で焦らず、中間が取れるとまた一つ進めるのかというのが見えたので。格闘技で強くなるという目的だと、外れていないと考えています」
──前に出ることが確認できたということは、これまでは出なかったのでなくて、出られなかったということですか。
「僕としては前に出て、打ち合って倒せる選手は格好良いとは思っています。でも、そういう才能はなくて、相手のない技術に自分の持っている技術を合わせて戦ってきました。それが下がりながら、後だしジャンケンのようなファイトだったんです」
──後の先ですね。
「それが自分よりフィジカルのある相手と戦う時のスタイルでした。でも最近は前に出ても倒せるし、見えて来たんです。まぁ、貰っちゃったんですけど(苦笑)。調子に乗ってしまいました」
──自分を倒した安藤達也選手が、DEEPからやって来た大塚隆史選手に敗れました。
「どうしたのって思いました。最後はアクシデントだと思いますけど、その前に普通にカットしろよって。安藤選手は凄く才能のある選手ですし、同じ修斗で戦っている仲間が負けて悔しかったです。でも大塚選手がDEEPで戦っていたとかいうのは関係ないです」
──『田丸、誰?』って言われていましたね(笑)。
「でも、1階級下の選手ですね──とか言っていて。知ってるじゃないって(笑)。とにかく僕は明日の試合のことを考えます。自分のスタイルが確立していく試合にしたいんです」
──というのは?
「今24歳で、30歳の時にピークを迎えるために骨組みを完成させたいんです。このままだと中途半端になってしまいそうで。MMAは中途半端さが強さに通じるのかもしれないですけど、自分の勝ちパターンを見つけたいです」
──そういうなかでライトイヤー選手の印象は?
「良いお父さんって感じです。前に挨拶をしたことがって、お子さんと一緒にいて。凄く可愛い子で、その時のダイキ・ライトイヤー選手の顔がやさしいお父さんで……、あの時の表情が凄く印象に残っているんです。
格闘技的にいえばオールラウンダーのベテランで、要領が良い。でも一発はないし、強い部分は少ないです──ディフェンシブな選手。だからKO、一本で勝つことが最低条件です。そのためにも安藤選手と戦った時のように勝負を焦らないことが大切だと思っています。倒しに行くとき……詰将棋の最後の展開で隙を作らない。そういう練習でやってきました」
──24歳、同世代に野瀬翔選手、野尻定由選手、22歳の箕輪ひろば選手がONEで勝ち、23歳の宇田悠斗選手、20歳の平良達郎選手に安芸柊斗選手とさらに若い選手が台頭してきています。
「皆地方だし、嬉しいことです。結局、経験値だと思う瞬間が来ると思います。だから、溜めておいて欲しいです。僕はライリー・ドゥトロに負けて、色々と勉強させてもらうと同時に精神的にかなりしんどい時を過ごしたので。
僕や石井逸人、青井人選手は下がいなかったですからね。でも修斗に限らず、同い年に若松(佑弥)選手もいますし、ここから再スタートのつもりで戦います。
実力云々でなく……そろそろ、形にしていかないといけないと思っています。ケージの中で勝った人間が正義なので、練習でできることを試合でしっかりと出すことができる……ことが確信できる試合にしたいです」
──押忍、試合前日にありがとうございました。
「ハイ。勝って、うどんを食べて岐阜に戻ります(笑)」
■Shooto2020#08対戦カード
<環太平洋ライト級王座決戦/5分3R>
田中有(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)
<フェザー級/5分3R>
田丸匠(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)
<フライ級/5分3R>
田上こゆる(日本)
永井美自戒(日本)
<キック55キロ契約/3分3R>
有井渚海(日本)
内藤啓人(日本)
<キック60キロ契約/3分3R>
基山幹太(日本)
龍翔((日本)
<73キロ契約/5分2R>
林RICE陽太(日本)
西川大和(日本)
<51キロ契約/5分2R>
中村未来(日本)
古澤みゆき(日本)
The post 【Shooto2020#08】「30歳でピークに。もうソロソロ形にしないと」──田丸匠、ダイキ・ライトイヤー戦へ first appeared on MMAPLANET.