【写真】中盤以降はレスリング勝負となり、女帝がしっかりと勝利した(C)CALOR HABER/BJJ STARS
6日(土・現地時間)、ブラジル・サンパウロでプロ柔術大会BJJ Stars05が開催された。道着とヒール解禁IBJJFノーギルールが用いられたスーパーファイトと、道着の8人制ワンデー・トーナメントが組まれた今大会。ここでは階級別と無差別合わせて9度の世界王者になっている女帝ベア・メスキータと、タマラ・フェレイラの一戦をお伝えしよう。
<ノーギ/10分1R>
ペア・メスキータ(ブラジル)
Def.2-0
タマラ・フェレイラ(ブラジル)
ジャンピングガ―ドを狙ったフェレイラだが、メスキータは即座にスタックパスを仕掛ける。ボディロックで腰を持ち上げ、後方回転の途中のような窮屈な姿勢をフェレイラに取らせ、フェレイラが嫌がったところで背中に回ろうとする。フェレイラも反応して胸を合わせ、ここも引き込んでデラヒーバガードを狙うが、右足を抜いたメスキータがハーフで抑える。
メスキータは肩固めを狙いつつ、パスの圧力を強める。ハーフから潜って煽ったフェレイラが正対して立ち上がるが、頭がメスキータの顔に当たり、試合が一時中断。再開後、スタンドでのお見合いが続き、引き込んだフェレイラに対しメスキータがパスを仕掛け場外に。
スタンドで再開になり、すぐにガードを取ったフェレイラに担ぎパスを仕掛けたメスキータが、内ヒールをセットする。左に回転して防御するフェレイラは3度目の回転で足が抜け、場外間際でデラヒーバフックへ。結局、場外となったがメスキータにアドバンテージが入った。
ここから立ちレスで場外という展開が2度続き、ついにはフェレイラも引き込まずアームドラッグからメスキータを押し出すなど立ち技に応じる。残り4分を切り、アドバン2でリードしているメスキータはフェレイラのシングルを切ってバックを狙う。立ち上がってボディロックでバックを取られないよう横回転を続けて場外となったフェレイラが、押されてマットの外に出る場面が続く。
中央で再開後メスキータはジャンピングギロチンを一瞬狙ったが、すぐにレスリング勝負に戻る。外から首を取ったメスキータは頭をつけた押し合いから、いなしてがぶろうとする。頭を抜いたフェレイラはギロチンからのレベルチェンジでボディロックを取られそうになり、ここも場外へ。
残り80秒、フェレイラのダブルレッグを切ったメスキータが逆にシングルレッグに出ると、両足で挟みボディロックテイクダウンを決める。フェレイラが足をきかせ、抑えるには至らなかったが、その足を取って再びシングルを仕掛け場外へ。レフェリーはメスキータにアドバンテージを与えるが、副審からの要請で2Pが入った。
ここからも立ちレスの展開が続き、最後の50秒でフェレイラがジャンピンガード。場外になり、マット中央で同じ態勢でリスタートされる。メスキータはここで外掛け&アウトサイドヒールへ。フェレイラは回転しながら立ち上がりに行く。下になれば2Pを挽回されるメスキータ(それでもアドバンでは優勢)は、もうひと捻りを加えてトップキープ。蹴り上げから立ち上がったフェレイラのダブルレッグを潰して、バックに回ったところでタイムアップに。寝技で優勢だったゆえのレスリング勝負でも、全く譲らなかった9度のムンジアル金メダリスト=メスキータが2-0の勝利を手にして笑顔を見せた。
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