ステファン・シュトルーフが健康上の問題で引退を発表



Stefan Struve(Sherdog)

 ステファン・シュトルーフがツイッターで引退を発表。長文の声明が添付されていますが、昨年5月から右耳の聴覚神経を損傷したウイルス感染症にかかったとのこと。それにより前庭(内耳にある器官)機能障害になったそうです。めまい、難聴、耳鳴りに悩まされましたが、医師によるとしばらく安静していれば治まるとのことで放置していたとのこと。しかし、昨年10月の『UFC 254: Khabib vs. Gaethje』で行われたタイ・ツイバサ戦で右耳にパンチを受けてしまい問題が再発したそうです。

 試合後に再検査をしようとしたもののオランダでは新型コロナウイルスの影響でロックダウンが続いたことから時間がかかったとのこと。検査の結果、前庭機能障害は永続的なもので完治が難しいと言われたそうです。日常生活や健康維持のためのトレーニングなら問題は無いものの試合の準備をするためのハードなトレーニングは困難になったことから引退を決意したそうです。

 シュトルーフは2019年2月の『UFC Fight Night 145: Blachowicz vs. Santos』でマルコス・ホジェリオ・デ・リマに2R肩固めで勝利した後にも引退を発表したことがありましたが、その後撤回しています。しかし、復帰してからはベン・ロズウェル戦、タイ・ツイバサ戦と連敗していました。

 ステファン・シュトルーフは現在32歳のオランダ人でMMA戦績29勝13敗(UFC戦績13勝11敗)。現UFCヘビー級チャンピオンのスティペ・ミオシッチに勝利しています。身長7フィート(213cm)でニックネームはスカイスクレイパー(摩天楼)。日本でも試合をしたことがあり、2013年3月3日にさいたまスーパーアリーナで開催された『UFC on FUEL TV 8: Silva vs. Stann』でマーク・ハントに3R TKO負けした際に顎を骨折しています。さらに心臓肥大と大動脈二尖弁も患い復帰は絶望的かと思われましたが、2014年12月の『UFC on FOX 13: dos Santos vs. Miocic』のアリスター・オーフレイム戦で奇跡の復活をしています。続きを読む・・・
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