UFC259:第10試合・ドミニク・クルーズ vs. ケイシー・ケニー

バンタム級。クルーズ11位、ケニーはランク外。

クルーズは2014年のUFC3戦目での水垣戦以来2度目となるノンタイトル戦・プレリム出場。もっとも、その後の6年半で4試合しかしていないが。2016年に3試合して、3試合目にコーディ・ガーブラントに敗れてUFC初黒星。そこからまた欠場が続き、昨年5月に3年半ぶりの試合でヘンリー・セフードのタイトルに挑戦したがキャリア初のKO負け。3日後に36歳となり、バンタム級では年長グループとなる。

ケニーはUFC5勝1敗。負けた相手はテイクダウンマシーン・マラブ・デヴァリシビリ。テイクダウンされ立ち上がるを繰り返す展開で判定負け。幼少期から始めた柔道では16歳の時に全米ジュニア選手権で優勝。レスリングのキャリアもある。初のランカーとの対戦で、元王者と対戦するチャンスを掴んだ。

クルーズいきなりタックル。がぶったケニー。立った。クルーズいつものスタップからハイキック。飛び込んでタックルと見せかけてパンチを打ち込む。はい、ろー、パンチと変幻自在の打撃を打ち込む。ケニーはじわじわプレスしていく。クルーズの右がヒットしバランスを崩したケニー。ケニーのローに右を合わせてヒット。飛び込んでパンチから組もうとしたは組めず。残り1分。ケニーがパンチで飛び込んできたところにタックルを合わせようとしたが入れず。ホーン。

1Rはヒット数はほぼ五分だが、印象に残った打撃の多さでクルーズか。

2R。またステップを見せるクルーズ。パンチからタックルにつなげた。タイミングは良かったが切られた。ケニー間合いを詰めていく。ケニーのローにタックルを合わせたが切られたクルーズ。また出るケニー。クルーズ上体を動かしながらパンチで飛び込み組もうとするが組めず。飛び込みながら放つパンチはヒットしているがペースを握るには至らない。しかしパンチからさらに連打で出る。飛び込んでタックルに入るが切られたクルーズ。また連打で出るクルーズだがケニー下がってかわす。前に出ていくクルーズ。残りわずかで首を抱えたケニーがギロチンで引き込もうとしたがこらえるクルーズ。ホーン。

2Rは1R以上の僅差。クルーズはタックルを全部切られているのが印象悪い。

3R。パンチを振り回すクルーズ。タックル。切られたがケージに詰めてまたタックル。尻クラッチしてテイクダウン。ケニーギロチンで引き込むがサイドを取られている。自らハーフにして押さえ込もうとしたクルーズだが、ケニーケージで立った。出ていくクルーズ。右がヒット。しかしやや動きが落ちているか。ケニーのパンチを貰っている。ケニーが逆にタックル。組ませず引き剥がしたがケニーの左がヒット。出ていくケニー。両者パンチがヒットしている。クルーズちょっとパンチを放った際に体が流れている。残り1分。クルーズタックル。初めて飛び込んでのタックルでテイクダウン成功。インサイドから殴る。体を起こして殴った。タイムアップ。両者勝利アピール。

29-28ケニー、29-28クルーズ、30-27クルーズ。スプリットでクルーズ勝利。

判定の内容通り、ギリギリで勝ち残ったクルーズ。かつては最強の挑戦者相手に難攻不落の試合をしていたことを考えると、プロスペクトとはいえ、ランク外の選手相手にギリギリの内容だったのは、衰えたと言わざるを得ない。テイクダウンを見切られた分、打撃でも互角の展開となっていた。それでも3Rにテイクダウンを取れたのでなんとか生き残った。

タイトルとURLをコピーしました