フライ級。
ケイプは先月ランキング5位のアレッシャンドリ・パントージャ戦でデビューしたが、パントージャのタックルには対応し、逆にテイクダウンを奪うなど、スタンドレスリングでの対処は見せたが、肝心の攻撃が手数不足で判定負け。RIZINでのシューズから素足になったことで、試合中マットに足を滑らす場面が何度かあり、それが気になったことで自分の戦いができなかったのが敗因と本人は分析している。
TUFブラジル4準決勝敗退のニコラウ。UFCデビュー後は3連勝してランキングに入ったが、ダスティン・オーティスに1RKO負けすると即リリース。通常ならありえないが、当時はUFCフライ級が廃止の方針であり、ランカーであっても1敗すれば即リリースされていた。その後、ローカルイベントのBRAVE CFに出場し連勝。コロナ以降は試合できずブランクが開いていたが、1月にタギル・ウランベコフ戦が組まれてUFC復帰。が、ウランベコフが欠場でスライドとなり、さらに今回も欠場したため、急遽代役で出場するRIZINバンタム級王者のマネル・ケイプとの対戦に。柔術黒帯のグラップラー。
中央を取ったケイプ。ニコラウ間合いに入れない。ケイプもプレッシャーを掛けつつも間合いには入らず、ニコラウが入ってこようとするところにカウンターを狙っていく。両者間合いに入らないまま時間がすぎる。プレスされケージを背負ったニコラウ。飛び込んでタックルへ。切りきれずに倒されたケイプ。ハーフ。フルガードに戻したケイプ。ケージ際に移動し立とうとする。首をギロチンに抱えて引き込むニコラウ。しかし抜けた。パンチを打ち込むケイプだがニコラウ離れてまたスタンドへ。圧を強めてきたケイプ。またケージ際をサークリングするニコラウ。ケイプ飛び膝。足をキャッチしたニコラウがテイクダウン。ガードを取るケイプ。ガードから腕十字を仕掛けるが防いでいるニコラウ。残り1分。密着したままパウンドを入れるニコラウ。ケイプ腕十字を狙うがやはり読まれている。細かいパンチを入れ続けるニコラウ。ホーン。
1Rニコラウ。ケイプ、初戦では許さなかったテイクダウンを2度も奪われている。
2R。またプレスしていくケイプ。ニコラウが飛び込んできたところにアッパーを合わせた。低いタックルに入るニコラウだが切った。ケイプパンチを打ち込む。ケージを背負ったニコラウが出てくるところにパンチをヒットさせる。リズムがよくなっているケイプ。ニコラウもワンツーを入れたがケージ際から抜けられない。ケイプ右ボディ。左ボディ。ニコラウが飛び込もうとすると察知してバックステップ。ケージを背負い続けるニコラウにパンチを入れていく。このラウンドは手数も出ているケイプ。ニコラウタックル。倒したが押さえ込まれる前にケイプが立つ。またプレスするケイプ。右がヒット。間合いが近い。残り1分。ローでスリップしダウンしたニコラウだがケイプは付き合わず立たせた。パンチをヒットさせるニコラウだが単発。ケイプがプレスしワンツー。最後にケイプがバックキックを狙ってスリップしたところでホーン。
2Rケイプ。
3Rもプレスしていくケイプ。ニコラウワンツーで出るとミドル。前蹴り。下がりながらも手を出しているニコラウ。ケイプのジャブがヒット。ニコラウタックル。シングルレッグで振り回して倒そうとしたがこらえたケイプ。ニコラウ引き込む。スクート。足を蹴るケイプ。ニコラウは攻めてこいとアピールしてシッティングのまま間合いを詰めるが立った。ニコラウのローで膝をついたケイプだがすぐ立つ。ニコラウがパンチの手数を増やしてきた。ケイプも打ち返す。ニコラウがタックルの素振りを見せると反応するケイプ。残り1分。このラウンドはまだ明確な差がない。ニコラウのタックルを止めたケイプ。前に出るとまたタックル。切った。パンチで出るケイプ。飛び膝。テンカオ。ニコラウ組み付いてきてバック肘を入れるがケイプが右を入れる。残りわずかで距離を取るニコラウ。タイムアップ。
3R微妙とはいえ、最後に攻めるのではなく距離を取ったニコラウ。どう出るか。
29-28ケイプ、29-28ニコラウ、29-28ニコラウ。スプリットでニコラウ勝利。
ケイプは信じられないという表情。
3Rはスタッツではヒット数でケイプだったが…。
メディアのジャッジは9割以上がケイプ支持。ただ、絶対ありえない判定でもなかった。