ミドル級。
アメフトから転向したエリートアスリートタイプのアンダースは無敗でUFCと契約し、UFCでも無敗で元王者のリョート・マチダと対戦したが、それまでの勢いを止められスプリット判定負け。その後ライトヘビー級に上げたりミドルに戻したりを繰り返しているが負けが込み始め、ここ3戦はミドル級に戻している。昨年5月にコロナ後の初戦を戦い、元ランカーのクシシュトフ・ジョッコにタックルを仕掛けるが倒せない展開で判定負け。かつては期待されていたが、このところ伸び悩んでいる。今回もUFCミドル級5勝5敗のスチュワート相手にアンダードッグ。昨年11月に組まれていた試合では計量で1.5ポンドオーバー、さらに体調不良で欠場している。
イギリスのスチュワートはテコンドーベースのストライカー。テコンドーの他にダンスのバックボーンがある。前戦は現ランキング10位のケビン・ホランドにスプリット判定負け。
両者間合いに入らず牽制。タックルに入ろうとしたアンダースだがスチュワートのパンチをもらう。しかしまたタックル。ケージまで押し込む。ボディロックしテイクダウンを狙う。押し込んで尻クラッチからテイクダウンを狙うが倒せず。一度離れてまたタックル。テイクダウン。すぐ立ったスチュワートだがボディロックしバックに回ったアンダース。また投げると押さえ込まず打撃を打ち込む。スチュワート立つが、ケージを背負ったところにパンチを入れていくアンダース。左がヒットしスチュワートダウン!亀のスチュワートとにパンチ連打立って逃れたスチュワートだがさらにパンチ・膝の連打。ちょっとスピードがなく仕留めきれない。またタックルに入り膝をつかせると、片膝をついたスチュワートの頭部に膝!反則。タイムストップ。
スチュワート続行不能により試合終了。リプレイで見ると、膝はガードした腕にヒットしそのまま頭部に当たっている。
裁定はノーコンテスト。ピョートル・ヤンと違い反則負けにならなかったのは、故意ではないとみなされたためとのこと。
膝自体は明らかに故意に見えたが、ヒットしたのは腕では?いずれにしても、ほぼ手中にしていた勝利をむざむざ手放してしまったアンダース。