【UFC ESPN21】夫婦揃ってUFCデビュー戦へ、JP・ベイス「ボカン・マスンヤネは僕の親友だよ」

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【写真】ルサンド・ビコも含め、意外にもフライ級やストロー級で南アフリカ勢が台頭するか! (C)Zuffa/UFC

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC ESPN21「Brunzon vs Holland」が開催される。同大会では南アフリカ人ファイターのJP・ベイスが、ブルーノ・シウバとオクタゴン初陣を戦う。

南アフリカの超軽量級ファイターといえば、ボカン・マスンヤネ。そのボカンの親友でパンクラス来日時に、JPはセコンドに就いたいたことが今回のインタビューで分かった。

妻シャイアンと同日に戦う、JPにUFCに辿り着いた軌跡と夫婦同時ファイトの心境を尋ねた。


──JP、初めまして。実は1年ほど前にLFAのエド・ソアレス代表に注目のファイターを尋ねたところ、JPの名前を挙げていて、ようやくインタビューが実現しました。

「おお、サンキュー」

──そのLFAからコンテンダーシリーズを経て、UFCデビュー戦を迎えます。今の気持ちを教えてください。

「本当に長い旅を経て、ここまでやってきたよ。2017年にコンテンダーシリーズで負けて、南アフリカに戻ってEFCに出出た。BRAVE CFではパキスタンで戦った。それからLFA、そして去年のコンテンダーシリーズではビザの関係で8月と9月に試合ができなかった。この時はさすがに心が折れかけたけど、自分でコントロールできないことに悲観してもしょうがないって思い、気持ちを持ち直して練習に戻ったんだ。

ようやく11月にコンテンダーシリーズで勝利を得ることができて、UFCと契約できた。この試合は2月に決まったんだけど、本当にエキサイトして過ごしてきたよ」

──南アフリカで生まれ育ったJPはなぜ、MMAに興味を持ったのでしょうか。

「僕も子供の頃は国技であるラグビーのプロプレイヤーになりたいと思っていた。と同時に祖父、叔父、従弟たちに兄弟、皆がレスリングをやっているレスリングファミリーだったんだ。

僕もラグビーを続けながら、レスリングもやっていた。14歳の時に、ラグビーチームで一番細かったから何か、特別な練習をして体を鍛えラグビーに活かしたいと考えたんだ。その時からラグビーに役立てようとレスリングの練習を真剣にやり、試合にも出た。

そうしたら個人戦の楽しさを知り、結果もラグビー以上に残せるようになったんだ。18歳までレスリングに没頭してカデットでナショナル王者、アフリカ大陸王者になり、2013年に世界選手権にも出場した。アフリカ王者はグレコでなったけど、フリースタイルにも出場していたよ。

ただ南アフリカにいると、フルタイムでレスラーとして活躍して、五輪王者にできるような環境はなかった。だから、レスリングの為に今度はMMAの練習をするようになったんだ。そうしたらMMAに夢中になり、人生を賭けてトレーニングするようになったんだよ」

──南アフリカのレスリング出身のMMAファイターと言えば、日本ではボカン・マスンヤネが最も有名かと思います。同じ軽量級のレスラーとして、ボカンとは親交はあったのでしょうか。

「ボカンは僕は親友だよ。彼がパンクラスで戦った時、僕はコーナーマンだったよ」

──本当ですか!!

「僕らは同じチームで、ボカンは僕の家に住んでいたこともある。僕らはアマチュアからプロと同じようにキャリアを重ねてきたんだ。僕は今は米国に住まいを移したけど、ボカンとはリチャード・クァンの下で一緒に練習していた。

ボカンは僕にとって血のつながってない兄弟のような存在さ」

──Wow。そして今やJPはUFCで戦い、ボカンはONEでトップを目指している。洋の東西に別れて切磋琢磨する、素敵な話です。

「その通りだね(笑)」

──ところで奥方であるシャイアンと同じ夜に試合をします。UFCで夫婦が同じ大会で試合をするのは初めてのことだと思います。

「トレーニング・キャンプ中、ダイエットも一緒にやって来られて良かったよ。僕が疲れた時、同じ状況にある彼女を見て頑張ることができるし、互いをプッシュしてやって来られたからね。僕が南アフリカに戻らないといけなくなった時も、彼女は南アフリカまで来てくれた。そして、2人でテキサスに移住したんだ。

彼女はワイフなだけでなく、ベストフレンドであり、練習仲間でもある。毎日、一緒に練習をして、試合も一緒に戦う。まぁ、減量中とか互いにイライラして言い合いをしたりもするけどね(笑)」

──それも含めて夫婦です(笑)。

「そうだね。それにUFCでは初めてだけど、LFAでは僕らは同じ日に戦っているから、今回が2度目なんだ。前回は2人とも勝利できたけど、あの時は僕はバンタム級で戦ったから減量はそれほど大変じゃなかった。

今回はフライ級で、僕の方はちょっとしことで声を荒らげたりしているのは事実だ(笑)。少し難しいけど、これも一度は経験したことだからなんとかなるだろう。それにラスベガスに入っても、僕と彼女はPCRチェック後も一緒にいることができている。一緒に飛行機に乗り、チェクをして、今も一緒にいる。ファイトウィークも2人でいられるから、他の選手とは違っているね」

──UFCデビュー戦、本当に大切な試合になってきます。

「僕が本当の意味で、ウェルラウンダーなマーシャルアーチストだと証明したい。五輪レベルのレスリングと、茶帯の柔術の腕で過去のほとんどの試合で対戦相手をサブミットかTKOしてきた。ブラジリアンを相手にしても、寝技は100パーセント自身がある。でも、今回は最も得意なグラウンドだけでない部分も成長しているから、どの局面でも勝負にいきたい。

この試合が終われば、日本のMMAファンも僕のことをもっと注目してもらって、僕とボカンがUFCとONEで成功するところをフォローしてほしい(笑)。

ホント、ボカンと一緒に東京にいた時は日本の人々には良くしてもらったし、最高のスシを食べることができた。今度はスシ以外にもチャレンジしたいよ」

■視聴方法(予定)
3月14日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN21対戦カード

<ミドル級/5分5R>
デレック・ブルンゾン(米国)
ケビン・ホランド(米国)

<ライト級/5分3R>
グレゴール・ギレスピー(米国)
ブラッド・リデル(ニュージーランド)

<女子ストロー級/5分3R>
シャイアン・バイス(米国)
モントセラ・ルイス(メキシコ)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ(米国)
グスタヴォ・ロペス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン(米国)
ソン・ケナン(中国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
ヘンリー・ハンサカー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
メイシー・チアソン(米国)

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
レオ・サントス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
トレヴィン・ジレス(米国)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<バンタム級/5分3R>
モンテル・ジャクソン(米国)
ジェシー・ストレーダー(米国)

<フライ級/5分3R>
JP・ベイス(米国)
ブルーノ・シウバ(ブラジル)

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