UFC on ESPN21:メインイベント・デレク・ブランソン vs. ケビン・ホランド

ミドル級5分5R。ブランソン7位、ホランド10位。

レスリングと高校時代にやっていたチアリーディングがバックボーンのブランソン。UFC戦績は12勝5敗で、負けた相手はロメロ、ウィテカー、アンデウソン、ジャカレイ、アデサニヤとトップどころばかり。逆に。本当のトップ相手には勝てないため、タイトル挑戦まではたどり着けていない。前回は無敗の22歳、シャバージアン相手に前半劣勢だったが、後半スタミナ切れしたところでパウンドラッシュでKO勝ちで、現在3連勝中。

ホランドは昨年、コロナ以降の7ヶ月だけで5戦し全勝4KO勝利と一気にブレイク。特に前戦のジャカレイ戦ではガードで背中を付けた体勢から放ったフックで効かせての勝利。フロックにも見えたが、少なくともパンチの重さがあるのは間違いない。今回のブランソン戦で、ランキング上位の実力があるかを見分けることができる。

打撃で出たホランドだがスリップしバランスを崩したところにパンチを貰い倒れた。上になったブランソン。下からホールディングスるホランド。密着したままパンチを入れていくブランソン。徐々に体を起こして強いパンチを入れる。ハイガードで下から仕掛けようとするホランドだがブランソンは密着し防ぐ。下から何事かを喋っているホランド。だが下から掌底で叩くくらいで攻めがないまま時間がすぎる。残りわずかで後転して立ったホランド。タイムアップ。

1Rブランソン。ホランド、ダウンはダメージがあったとしてもそこまで大きくはないので、ガードで凌いだ状態で回復したと思うが、むざむざ1Rを落とした。

2R。間合いがつまり四つに組んだホランド。なにか喋っている。離れ際にパンチを入れたブランソン。しかしホランドのパンチを貰いぐらついた。ホランド追い打ちに。ブランソンもパンチを振り回し抵抗するがダメージがあるのか膝をつく。しかし組み付くと四つからテイクダウン。スマッシュパスからマウント。亀→前転のスクランブルで脱出したホランドだがブランソンすぐ上に。ハーフから肩固めへ。肘を立てて防いでいるホランド。後転して脱出した。大振りのパンチをかいくぐってタックルに入ったブランソン。テイクダウン。ホランドのガード。インサイドからパウンド。ホーン。

2Rブランソン。しかしホランドにはダメージはないので、ブランソンがスタミナが切れてテイクダウンが取れなくなると厳しい。

3R。ブランソンシングルレッグからバックに回る。そのまま投げてテイクダウン。下から三角・腕十字を狙うがブランソンしっかりディフェンスしている。ガードに入ったブランソン。しかし疲れがあるのか、パウンドが弱々しい。密着したままこつこつ殴っていく。ホランドも下から四の字ロックしているが、その体勢から殴り返すだけ。当然このままならラウンドを落としてしまうが、下で笑って余裕を見せるホランド。ホーン。

3Rもブランソン。毎ラウンド、終了後にブランソンに話しかけていくホランドだが、ブランソンは完全無視。

4R。パンチを入れていくホランド。右がヒット。だがアッパーをかいくぐって組み付いた。クリンチアッパー。離れた。しかしまた組み付くとテイクダウン。ホランド、バックを取らせて立ったが、大内テイクダウンで倒される。また四の字クローズドガードを取るホランド。細かい打撃を入れるブランソンに、ホランドは相変わらず下でヘラヘラ笑いながら話しかけていく。ケージを蹴って体勢を変えようとしたホランドに肘。腕十字を狙い後転して立ったホランドだがブランソン放さずケージに押し込む。残り40秒。押し込まれてもヘラヘラしてセコンドと会話しているホランド。ホーン。

4Rブランソン。ホランド、KOするしかないが、あと1Rならブランソンも凌げばいいだけなので厳しくなったが…。

5R。カーフキックを蹴るブランソン。沈み込んでタックルのフェイントからパンチを入れる。ホランドジャブで距離を図りワンツー。が、飛び込んだところで四つに組まれた。四つからホランドが大内テイクダウンで初めて上に。ブランソン、ホランドばりのホールディング。逃げ切り狙い。ボディを殴ったホランド。持ち上げて叩きつけた。体を起こして強いパンチを入れたホランドだが、距離が出たところで蹴られて体を放され立たれる。すぐにタックルに入ったブランソン。テイクダウン。また四の字クローズドガード。しかし1分を切っている。ブレずに下から話しかけ&へらへらを続けるホランド。ブランソン、残り15秒で立った。が、ホランド行かずに距離を取る。挑発するブランソンに出ていくが、左ハイがヒット。タイムアップ。

49-46×2、49-45の3-0でブランソン勝利。勝者が読み上げられる時に、負けはわかっているのに両手を上げてドヤ顔を作るホランド

ホランド連勝ストップ。2Rまでを見る限り、テイクダウンされてもスクランブルで逃げてスタンドに戻す展開にすれば、ブランソンの体力が削れてKOできそうだったのに、下からクローズドガードする展開で終わった。何か怪我とかの事情がないのであれば、作戦があまりにお粗末。

勝ったブランソンも、ホランド以外にはあんなに楽にテイクダウンは取れないだろうし、やはり今のポジションが適正でこれ以上上は厳しそう。

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