【Bellator256】アダム・ボリッチ、明確な力の差を見せつけジェレミー・ケネディに快勝

<フェザー級/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ジェレミー・ケネディ(米国)

左ジャブを伸ばすボリッチが、右ローを蹴る。さらに左を見せるボリッチは踏み込んでワンツー、ケネディの右をバックステップでかわす。右ローを蹴ったケネディがボリッチの左フックをブロック、両者がローカーフを蹴り合う。そのカーフに右を合わせていくボリッチは、組まれてケージに押し込まれても左腕を差して耐える。ボリッチは体を入れ替える。2度、3度とポジションがチェンジするなか、ケネディのヒザがボリッチのヒザに当たり試合が中断される。

再開後、左ジャブから右カーフと同じ手順で探る両者。続くカーフに右を狙ったボリッチは、ジャブにも左を伸ばす。と、残り20秒でケネディがテイクダウンを決め、立ち上がったボリッチを金網に押し込んだ状態で初回が終わった。

2R、前に出るケネディ。ボリッチはカウンターをパンチ、ローに放っていく。ボリッチは右リードアッパー、左をステップインに合わせる。さらに右オーバーハンドに続き、左ジャブを当てる。左フックにも左ステップジャブを当てたボリッチが、打撃戦をリードする。続いて左ジャブを被弾したケネディは、ジャブの威力に踏み込めなくなっているか。

下がりながらのパンチというケネディが見せないといけない動きも駆使するボリッチ。ケネディは動かされる形でテイクダウン狙いも切られ、厳しい局面に。跳びヒザを冷静に見切ったボリッチは左ジャブ、さらに右ハイを当てる。ケージに詰まったケネディは見事なヘッドムーブで追い打ちはかわしたが、明白にラウンドを落とした。

最終回、ボリッチはまず左ジャブを当て、カーフを蹴り合う。ケネディの左ジャブに、右を合わせようとしたボリッチは右カーフでダウンを奪う。ハーフのケネディを抑えるボリッチは、寝技を続ける。勝利以上を目指したようなボリッチの選択──つまり、勝負ありというなかでケネディはハーフから潜っていき、ワキ腹を殴られながらスイープへ。ボリッチも下にりきらず、スクランブルしケージを背負った形で立ち上がる。

残り2分を切り、ボリッチがケージに押し込まれた状態で時間が過ぎる。小外でテイクダウンを決めたケネディだが、このままでは逆転勝ちはない。頭を掛けて、時間を使うボリッチは押し込まれた状態で、背中だけをマットにつけないで立ち上がる。直後に左ヒザを突き上げたボリッチに対し、ケネディはここも組みを選択しタイムアップに。

左足を効かされたケネディは組みに頼るしかなく、力の差を見せたボリッチが3-0で快勝し「人生最高のキャンプができた。今はタイトル挑戦の準備ができている。カーフでダウを奪ったあとは、僕はMMAファイターということを見せたくて寝技を選択した」と話した。


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