UFC on ABC2:第8試合・ジム・ミラー vs. ジョー・ソレッキ

ライト級。

UFC最多試合数となる37試合目に臨む大ベテランのミラー。ライト級での19勝も最多、ライト級での一本勝ち記録はチャールズ・オリヴェイラではなくミラーが持っている(9回)。とにかくアグレッシブに関節技を仕掛けていくスタイルだが、近年はダメージの蓄積とともに、関節技の切れ味も衰えてきている。1Rに極めを狙って取れればいいが、取れないと2R以降失速してしまう。前戦もヴィンチ・ピチェル相手に1Rは良かったが、2R以降失速し判定負け。2月にも試合が組まれていたが、計量後に対戦相手が体調不良で欠場し消滅した。

ソレッキは柔術バックボーンのグラップラーで、10勝中7つの一本勝ちがある。UFCデビュー戦は大ベテランのマット・ワイマンをグラウンドで圧倒し判定勝ち。2戦目はオースティン・ハバードにスタンドでバックに乗ってのチョークで一本勝ち。

新旧極め技師対決。

最近にしては身体が絞れているミラー。パンチで出るソレッキ。組もうとしたミラーだがソレッキは引き剥がす。ワンツー。ソレッキから組んで押し込んでいく。ミラー離れた。ワンツー、ミドルを入れるソレッキ。ミラーもパンチで出るがソレッキの右をもらった。なおも出ていくミラー。ソレッキタックル。止められると引き込んだ。ガードに。下からホールディングして防ぐソレッキ。残り1分。細かいパンチを入れるミラー。下からの仕掛けを狙うソレッキだが、密着されていて何もできず。ホーン。

1Rミラー。いつもここまではいいが、この後に失速してしまう。今日はどうなっているか。 

2R。ソレッキタックル。切ったミラーだが、しつこくタックルに行き、両足を救ってテイクダウンしたソレッキ。ミラーはラバーガード。ソレッキ密着しつつパウンドで削る。下のまま攻め手がないミラー。ソレッキが上から細かいパウンドを入れる展開が続く。今どき珍しいレイ&プレイ。頭を起こすと下から仕掛けられるからだろうが、この攻防から展開がないなら早めにブレイクした方がいいのでは。レフェリースルー。ホーン。

2Rソレッキ。

3R。タックルに入ったソレッキ。投げの打ち合い。ソレッキ脇をくぐってバックに。スクランブルで脱出しようとしたミラーだが、逃げ切れず下になってしまう。ハーフ。また押さえ込みつつ殴るソレッキ。ミラー下からキムラを狙おうとするが取れず。細かい打撃を入れるソレッキ。またブレイクでも良さそうな展開。ミラーはリスクを冒してでも逃げなければいけないが、押さえ込まれるままの状態が続く。結局そこから何もないミラー。今日はスタミナが切れているようにも見えないが…。タイムアップ。

試合後、足を引きずっているミラー。どこか痛めたのか?

29-28×2、30-27の3-0でソレッキ勝利。

ミラー、下になったら何もできず、脱出もできず。しかしソレッキも押さえ込んでいるだけだったので、ブレイクで良い気がした。

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