武尊「那須川天心に負けたら引退」「今が一番強い」


――レオナ戦は重圧を背負っての戦いだった

武尊 今までで一番背負って、メンタル的なきつさで「こんなきついことはやりたくない」と思って。皆様に期待していただいている(那須川との)試合も、この試合に勝たなかったらやる資格もないし。でも終わってみたら、これを乗り越えられたのは自分の中でも大きかったです。

――というと

武尊 メンタルの部分で押し潰されて自分の実力が出せず、それによって負ける可能性がある相手だったんで、そこを乗り越えられたのは自信になりました。

――那須川戦についてはどうか

武尊 まだ何も決まってないんでこれからなんですけど、もう気持ちを切り替えていて、心も体もつくっていかないといけないなっていう感じです。研究はこれから? そうですね。

――レオナ戦の一夜明け会見で「1回でも負けたら引退するって決めている」と明言した。それはいつから

武尊 デビューから決めてました。実際(2012年6月、京谷祐希に)1回負けた時も辞めようと思ったし。それはずっと変わらないです。どの試合でも。もし(18年3月に階級を上げて臨んだ)60キロのトーナメントでも負けていたら辞めていました。

――那須川戦も実現したら同じ気持ちか

武尊 もちろんそうです。

――7月に30歳になるが、体の変化は感じるか

武尊 年齢は数字でしかないからあまり気にしないようにはしているんで、(注意しているのは)感覚ですね。動いた感覚や疲労の回復具合とか。今回は1年試合ができなくてケガもあって、自分の中で「どこが限界なのかな」っていうのをすごい考えての試合でした。調整方法も変えて、ケガもあって練習では右はフルで殴っていないですし。今までやってこなかったことをやって、それがうまくいったから、まだ成長できるんだなって感じています。

――武尊選手史上、今が一番強いと

武尊 そうですね。今回試合やって確信できました。1年間試合ができなくて不安になるところがあったんです。自分の強さも確認できないし、(年齢が)30近くなるということで。「今自分は強くなれているのかな」「落ちている部分はないのかな」とか考えたことはあったんですけど、追い込みをやっていくうちに体もどんどん仕上がって、パンチ力も上がっているし技術も増えてきて「あ、まだ全然成長できるんだな」って感じたし。あとは秀さん(山崎秀晃)がベルト取った試合で、年齢じゃないなって感じて。
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